控え室

5中絶という選択
先生に聞いてみよう!
●手術後の不安について
大切なことは、手術そのものよりも、手術後の君自身の生活にかかっている。たとえ医師の説明をよく聞き、納得して手術にのぞみ、手術がうまくいったとしても、その後に不節制な生活をすれば、なんにもならない。だから、日帰りコースの慌ただしい中絶ではなく、せめて1泊2日のゆとりをもって入院する気持ちを忘れずに。手術直後に無理をすると、大量出血なんてことにもなりかねないから、帰宅したその日は、しっかりと安静を保つこと。
親に内緒、学校には知られずにといって中絶したこともあってか、手術をしたなんてなんのその、翌日は体育に、クラブに頑張って体面を保つなんて愚かなことだけはするな。嘘も方便、大人びた行為を体験した女のコなんだから、大人らしくうまく立ち居振る舞おう。帰宅後、数日間は少量の出血があったり、麻酔の影響などもあって頭がボーッとしていたり、子宮を元に戻すための収縮剤を飲むので時々お腹がきゅっと痛くなったりするものだ。でも38度近い熱が続いたり、月経の時にも体験したことがないような大量の出血があったり、耐え難い程の痛みがあったら、予約日なんか気にせずに医者に行くこと。
何にも増して、僕が1番心配するのは、中絶をしようという場合に、君が十分納得の上の合意のもとに中絶ができるかどうかだ。「産みたかったのに産めなかった」では悔やまれて仕方ないだろう。今自分の置かれている環境や立場を考えたら、これがベストの選択といえるような中絶であるように。中絶の選択をした君に対して、彼がよき理解者として君を励まし続けられるパートナーであることを信じたい。
「将来赤ちゃんは産めますか」との不安があるようだけど、心配無用。むしろ、今回の妊娠で、妊娠できるからだだってことがはっきりしたことは大きな収穫だ。自信いっぱいに、近い将来の喜びの妊娠を待ち望んでいたらいい。でも、前に述べたようなことを十分に頭にたたき込んでおいて、再び同じことを繰り返さないようにして欲しい。