国立成育医療研究センターなどの研究グループは、免疫の異常が関与すると考えられる重症不妊症患者に対し、免疫抑制剤「タクロリムス」を用いた治療法の有効性と安全性を確認したと発表した。既存の体外受精治療で妊娠に至らなかった患者を対象とした臨床研究で、約6割が妊娠に至ったという。研究成果は、生殖免疫学分野の学術誌「Journal of Reproductive Immunology」に掲載された。
「原因不明不妊」の一部は免疫異常だった
不妊症のうち約10〜15%は、明確な原因が特定できない「原因不明不妊」とされている。研究グループは2010年ごろから、その一部に母体側の免疫異常が関与している可能性に着目して研究を進めてきた。
インプラントは絶対ダメ?20名の歯科医師監修のガイドブックを無料公開中
「えっ!?こんなお値段で…」インプラント治療の資料請求はこちらから!
あんしんインプラント
|
PR
通常、妊娠では父親由来の遺伝情報を含む受精卵を、母体の免疫システムが「異物」として完全には排除せず、受け入れる仕組みが働いているが、一部患者では、細胞性免疫が過剰に活性化しており、受精卵の着床や妊娠維持を妨げている可能性があるという。研究チームは、この免疫反応を抑える目的で、臓器移植後の拒絶反応抑制などに使われる免疫抑制剤「タクロリムス」に注目した。
良好胚を複数回移植しても妊娠しなかった患者対象
研究では、2022年から2025年にかけて、体外受精で「良好胚」を3回以上、合計4個以上移植しても妊娠に至らなかった18〜40歳の重症不妊症患者を対象に試験を実施した。対象患者には、胚移植2日前から16日間にわたりタクロリムスを経口投与。1日2mgの低用量群と4mgの高用量群に分け、妊娠成立率を比較した。
高性能集音器メーカーが作ったエントリーモデルが18,900円!
Olive Union
|
PR
その結果、低用量群では66.7%、高用量群では55.6%が妊娠に至った。研究グループによると、対象患者は従来治療では生化学的妊娠率がほぼ0%だったとされ、今回の結果は大きな改善を示しているという。
世界初の「免疫抑制による不妊治療」‥だが保険適用にはまだ壁
研究チームは今回の治療について「母体免疫が関与する不妊症に対する世界初の免疫抑制療法」と位置付けており、妊娠を希望しながら結果につながらなかった患者への新たな選択肢になり得るとしている。
ただし、タクロリムスは免疫を抑制する薬剤であり「不妊治療薬」としては承認されていない。これまで、今回発表された有効性試験を実施するため先進医療の制度を活用し、患者負担の少ないかたちで実施できていたが、試験終了にともない先進医療の対象から除外された。
60歳になって聞き返すことが増えた私の最適解!ワンタッチ操作の集音器
Olive Union
|
PR
つまり現段階としては、有効性と安全性が確認できたものの、今後はまず不妊治療薬としての薬事承認(適用拡大)を獲得し、それをもって保険適用を申請する必要がある。薬事承認を獲得するためには、基本的には今回の試験より多くの患者による治験を実施し、良好な結果を出すことが求められる。したがって、すぐに処方してもらいたい場合は自由診療となることに注意が必要だ。
引用元:
免疫原因の不妊に世界初の治療法 免疫抑制剤「タクロリムス」で妊娠率6割(NEWSjp)