国内で初めて代理出産や、多胎妊娠をした際に子宮内で胎児の数を減らす「減胎手術」を実施して公表した長野県下諏訪町の「諏訪マタニティークリニック」が2日、不妊治療外来を2027年3月で終了し、病院機能を縮小すると発表した。
根津八紘院長(83)は引退するといい、院内で開いた記者会見で「患者の意向を聞き、アフターケアできるように対応したい」と話した。少子化による病院維持の難しさや、自身の高齢化が縮小の理由。産婦人科の手術と分娩の受け付けは今年12月までとし、以降は無床の婦人科診療所として継続する。
根津院長の医療は、倫理に反するとの批判も受けてきた。「困っている患者のために医者は存在している。当たり前のことをしたまでだ」と反論。1986年に初めて減胎手術した際も学会に批判されたと振り返り「学会は全部を中絶するのは良いが、一部を助けて出産するのはいけないとした。私を否定した医者がいた」と語った。
同院は76年開業。実施された減胎手術は約1660件、出生した赤ちゃんは約2千人に上る。代理出産はこの十数年、実施していないという。〔共同〕
引用元:
諏訪マタニティー、不妊治療外来を27年3月で終了 根津院長引退へ(日本経済新聞)