一般的に母乳育児の終了が遅いと子どもは虫歯になりやすいことが知られているが、自治体などが催し専門家が歯磨きなどを指導する保健教室に参加すると、良い影響をもたらす可能性があるとの研究結果を大阪大のグループが発表した。乳児からの口腔(こうくう)ケアの重要性が示されたとしている。
大阪大歯学研究科小児歯科学講座の大継将寿助教と仲野和彦教授、口腔生理学講座の加藤隆史教授らが、大阪府豊中市、同市歯科医師会と連携した研究。
7千人余りの小児の1歳半時点および3歳半時点での口腔内検査や身体検査の結果と、1歳半時点での就寝や間食などの生活習慣に関する保護者への質問票の回答を合わせて分析した。
その結果、1歳半時点での虫歯には「長子でなく第2子以降である」「乳歯が生えるのが早い」「就寝前の食事」「間食習慣」「母乳育児」が影響した。
1歳半時点で母乳育児を続けていた子1200人余りを3歳半時点で調べた結果では、虫歯にはこれらのほかに「1歳半時点で唾液中の酸や歯垢(しこう)(プラーク)の量を調べた検査数値が高い」ことも影響。1歳半時点で親が育児に疲れていた場合にも虫歯が多くなっていた。一方で、産後に同市が催す子どもの歯の保健教室に参加した場合、母乳育児を続けていた子も3歳半での虫歯の割合は15%で、参加しなかった場合の27%より12ポイント低く抑えられた。
豊中市では、生後8〜10カ月の子の親を対象にこの教室を開き、適切な食事や歯磨きについて指導している。仲野さんは「自治体と地元歯科医が協力し、地域一体で取り組むことが子どもの虫歯根絶につながる第一歩だ」とコメントした。
引用元:
母乳育児でも歯は守れる 乳児期からのケアが大切(47NEWS)