マウスの胚性幹細胞(ES細胞)からミニサイズの精巣組織「精巣オルガノイド」を実験容器内で作ったと、大阪大の林克彦教授や吉野剛史特任准教授、横浜市立大の小川毅彦特別教授らが26日付の米科学誌サイエンスなどに発表した。
 林教授と吉野特任准教授は九州大に在籍していた2021年、マウスES細胞から卵巣オルガノイドを作ったと発表しており、いずれも世界初の成果。将来、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から精巣オルガノイドができれば、男性不妊の原因解明や精巣機能の補完などに利用できると期待される。
 ただ、ヒトの精巣オルガノイドで精子を生み出し、体外受精で子を誕生させる技術を実現するには、10年以上かかるという。
 ES細胞は胚(受精卵)の内部細胞塊を採取、培養して作る。皮膚などの細胞に遺伝子群を導入して作るiPS細胞と同様に、体のさまざまな細胞に変わる能力がある。 (C)時事通信社


引用元:
マウス精巣組織、実験容器内で作製=ES細胞から世界初―ヒト不妊解明など応用期待・阪大、横浜市大(時事メディカル)