国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵 理事長:五十嵐隆)産科麻酔科 の伊集院亜梨紗、佐藤正規、山下陽子、産科の梅原永能、新生児科の甘利昭一郎、薬剤部の齊藤順平らによる研究グループは、無痛分娩の麻酔薬が赤ちゃんにどのような影響を与えるのかについて研究を行いました。
本研究では、現在の無痛分娩で主流となっているPIEB(間欠的定時投与法)[1]とPCEA(患者自己調節鎮痛法)[2]という投与方法で生まれた赤ちゃんの臍帯静脈血(へその緒の中にある、胎盤から赤ちゃんへと向かう静脈血)麻酔薬濃度の測定や、赤ちゃんの健康状態などを見ることで、無痛分娩の安全性を評価しました。
その結果、PIEBとPCEAによる無痛分娩で生まれた赤ちゃんの臍帯静脈血麻酔薬濃度は、赤ちゃんの呼吸を抑制させる濃度ではなく、安全性を再確認できました。
また、持続投与で無痛分娩を行ったこれまでの研究よりも、本研究で明らかになった臍帯静脈血麻酔薬濃度は低く、PIEBやPCEAのようなボーラス投与[3]による無痛分娩は臍帯静脈血麻酔薬濃度を低くさせることに有用である可能性も示唆されました。
本研究成果は、カナダの麻酔科学会誌である「Canadian Journal of Anesthesia/Journal canadien d'anesthe´sie.」に掲載されています。
引用元:
無痛分娩の麻酔薬が赤ちゃんに与える影響を評価 臍帯静脈血の麻酔薬濃度・健康状態を測定し、安全性を再確認(国立成育医療研究センター)