子宮頸(けい)がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの接種を熊本県医師会が呼びかけている。熊本は都道府県別でみた子宮頸がんの罹患(りかん)率が全国で3番目に高い一方、ワクチン接種率は低い。対象者が無料で接種を受けられる「キャッチアップ接種」の期限が3月末に近づいており、「希望者は早めに医療機関へ相談を」と案内している。
【写真】HPVワクチンの接種を呼びかける熊本県のチラシ
HPVワクチンは2013年4月、小学6年〜高校1年の年齢にあたる女性が公費で接種を受けられる定期接種になった。だが接種後に体の痛みなどの症状を訴える人が相次ぎ、国は同年6月から積極的な接種勧奨を中止。その後、症状とワクチン接種の特段の関連は認められないことが確認されたとして、22年4月から勧奨が再開された。
しかしこの中断期間に接種率が大きく低下。そこで現在、接種の機会を逃した1997〜2007年度生まれの女性に、あらためて無料で接種できるキャッチアップ接種が行われている。3回必要な接種のうち、少なくとも1回目を終えていれば、この3月末までに2回目以降が無料で受けられる。
「無理に勧めるものではないが、HPVワクチンは子宮頸がん予防に明らかに効果がある。がんを防ぐため、接種を検討してほしい」と、県医師会理事の秋月美和医師。副反応への不安についても、医師とよく相談して判断してほしいという。
熊本県の子宮頸がんの罹患率は10万人あたり17・4人で、全国平均の13・6人を大きく上回る。ワクチン接種率は35位と低い。
HPVは性交渉で感染するため、男性も接種すれば女性への感染を減らせると期待される。県医師会は、男性への接種も呼びかけている。(伊藤隆太郎)
朝日新聞社
引用元:
子宮頸がん、全国ワースト3 熊本県医師会がワクチン接種を呼びかけ(Yahoo!ニュース)