インフルエンザB型の流行が、警報基準を超えました。
妊娠中の発熱に不安を抱える方も増えているかもしれません。昨年9月のトランプ米大統領による「アセトアミノフェン(カロナール)が自閉症のリスクを高める」という発言が今も尾を引いています。
しかし2026年1月、最大規模のメタアナリシスが公表され、「リスク上昇は認められない」と明確に結論づけました。その意味と、妊娠中の発熱への対処法を解説します。
ココがポイント
Paracetamol is safe in pregnancy
出典:BBC 2026/1/17(土)
トランプ氏、アセトアミノフェンと自閉症を関連付け 専門家は反論
出典:AFP BBNews 2025/9/23(火)
Acetaminophen use during pregnancy was not associated
出典:PubMed
Use of paracetamol during pregnancy unchanged in the EU
出典:European Medicines Agency (EMA)
エキスパートの補足・見解
インフルエンザが1シーズン2度目の警報に達するなか、妊娠中に「薬を飲んでもいいのか」と悩む方は多いかもしれません。昨年9月のトランプ大統領の発言以降、「カロナール(アセトアミノフェン)で子どもが自閉症になる」という不安が日本にも広がりました。
しかし今年1月、その懸念を一定程度解消するデータが公表されました。世界中の研究を統合・精査し、遺伝や家庭環境の影響を取り除ける「きょうだい間」での比較を最優先に解析した結果、薬による自閉症のリスクの上昇は否定されたのです(観察研究で残る不確実性は残ります)。
現状では、欧州の専門機関もこれまでの使用推奨を継続すると表明しています。
以前の研究で報告されていた「関連」は、薬を使わざるを得なかった母体の発熱や疼痛、つまり「薬ではなく病気そのもの」による交絡だった可能性が考えられています。
一方で、忘れてはならないのは、妊娠中の高熱を放置するリスクです。
母体の発熱持続は神経管閉鎖障害や早産との関連が報告されています。アセトアミノフェンは現在も妊娠中に使える安全な解熱鎮痛薬と考えられます。つらい症状があれば、かかりつけ医に相談して適切な治療を受けましょう。
引用元:
インフル警報下の妊婦さんに朗報 カロナールの「自閉症説」を否定した世界最大級のデータ #エキスパートトピ(Yahoo!ニュース)