米ジョンズ・ホプキンス大学は米検査会社ナテラと協力し、卵子の染色体の本数が異常になるリスクを高める遺伝子変異のタイプを突き止めた。染色体の本数異常はダウン症や流産につながる。この遺伝子の特徴をもつ40歳の女性は異常が起こる確率が47%で、それ以外の人の44%に比べてわずかに高かった。研究で得た知見は生殖補助医療などに役立つ可能性がある。
受精卵から細胞の一部を取り出して遺伝子を検査する様子のイメージ(Amoeba Studios提供)
成果の詳細を日本時間の22日、英科学誌ネイチャーに掲載する。今回見つけた遺伝的な特徴は人口の4割以上が持つ。この遺伝子だけを調べても流産の確率などを正確に知るのは難しいという。
研究チームは検査会社が持つ14万個分の受精卵を調べた遺伝子のデータと、両親にあたる2万人の遺伝情報を詳細に分析した。受精卵の染色体は通常2本で1組だが、全体の3割にあたる4万個で1本や3本になる異常がみられた。
両親の遺伝情報から異常な受精卵ができやすい特徴を調べると、女性側で2本の染色体を束ねてつなぎとめる遺伝子の働きが弱かった。40歳の女性の卵子を使った受精卵のうち染色体の本数異常があったのは、遺伝子の働きが弱いタイプで47%、働きが強い人は44%とわずかに差があった。
引用元:
卵子の染色体異常、親の遺伝子も影響か 米ジョンズ・ホプキンス大学(日本経済新聞)