岡山県新見市にある民間3病院の合併方針が明らかになったことを受け22日、各医療法人の理事長らが市役所で記者会見を開き、正式に発表した。合併するのは新見中央病院(同市新見)、長谷川紀念病院(同市高尾)、太田病院(同市西方)。2030年度をめどに新たな医療法人「新見医療機構(仮称)」を立ち上げ、新病院「新見医療センター(同)」を建設する。治徳通博・特定医療法人真生会(新見中央病院)理事長らは「合併により効率化を進め、質の高い医療を目指す」と抱負を述べた。

 計画では、国の地域医療構想に沿う形で3病院の合計病床数を現在の231床から120床に削減。今ある診療科の診察は新病院でも継続し、救急搬送にも対応。リハビリを充実させ、介護施設との協力も強化する。小児、婦人科の充実も検討。看護学科と地域福祉学科がある新見公立大(同市西方)と連携し、研修の受け入れを行う。

 新病院の建設予定地はJR新見駅前が第1候補地に挙がっており、地方創生に寄与するため、医療・商業棟のほか、オフィス棟や市営駐車場などを整備。病院再編については国から財政・技術支援がある「重点支援区域」を目指し、3月上旬に岡山県が開催予定の「高梁・新見地域医療構想調整会議」で協議を進める。


3病院の合併を発表する関係者と根石副市長(右端)=新見市役所

 各理事長は「市民に必要な医療を提供するため集約し、全国の民間病院の対等合併モデルになるよう尽力したい」と表明。根石憲司副市長は「まちづくりを含め、国や県と共に最大限支援していきたい」と話した。

 急速な少子高齢化などの影響で、病院の経営状況は厳しいが、国が促す病院再編は進んでいないのが実情。医療政策の専門家によると、民間病院の合併とまちづくりを合わせた事業は全国初という。(山内悠記子)

引用元:
岡山県新見市の民間3病院合併発表 30年度めどに医療センター新設(Yahoo!ニュース)