将棋の福間香奈女流六冠(33)が日本将棋連盟に対して女流棋士の妊娠・出産を巡る規定の見直しを求めたことを受け、連盟は16日、規定の一部変更を発表した。「産前6週、産後8週と女流タイトル戦の日程が重なった場合は対局者を変更する」ことを定めた規定は削除する。

 連盟はホームページ上に文書を公開。それによると、常務理事らによる「緊急常務会」を15日に開き、規定の削除を決めたという。また、「妊娠・出産が対局日等の変更事由に該当することを規定上明示した上で、可能な限りの調整を行う」とする一方、「物理的に日程が調整できない、対局場の確保が困難で対局日が変更できないなどの事情がある時は対局者の変更を行い、出場できない対局者への代替措置を講じる」ことを明示した。

連盟「深く反省」
 連盟はタイトル戦の主催者や一部女流棋士に対して、女流棋士の出産とタイトル戦が重なった場合は前述の規定が機械的に適用され、対局日の変更はできないと説明していた。文書ではこの点について、「深く反省しており、再発防止に取り組む」としている。

 連盟は、これらの規定のあり方や、妊娠・出産に伴ってタイトル戦に出られなかった女流棋士への代替措置について検討する「公式戦番勝負対局規定検討委員会(仮称)」を来年1月にも立ち上げ、4月末までに最終的な答申案を出すことを目指すという。

 連盟の清水市代会長は「妊娠・出産を含む人生のさまざまな局面において、棋士・女流棋士が安心して対局に臨むことができる環境を整えることは、将棋連盟の責務であると強く認識しております。今回の見直しを一つの出発点とし、検討委員会での議論や女流棋士、主催者、ファンの皆様のお声を真摯(しんし)に受け止めながら、より良い制度と運営体制の構築に全力で取り組んでまいります」などとするコメントを発表した。

「第2子を持つのは無理と絶望的に」 将棋の福間香奈女流六冠が会見
 福間さんは女流8タイトルのうち六つを保持する。昨年12月に長男を出産。妊娠期間がタイトル戦の日程と重なっていたため、保持していた3タイトルの防衛戦は日程が変更されたものの、挑戦者だった二つのタイトル戦は一部の対局が不戦敗になった。その後に作られた「産前6週、産後8週はタイトル戦に出られなくなる」ことを定める規定の見直しを求めて、今月連盟に要望書を提出していた。

引用元:
妊娠・出産めぐる規定、日本将棋連盟が一部変更 福間女流六冠が要望(朝日新聞)