村山市河島乙で「みさき助産院〜にじいろ〜」を運営する助産師の田中美咲さん(42)が、市内の飲食店の協力を得て県内初の赤ちゃん食堂を開催している。手のかかる離乳食期の子を持つ親にゆっくりご飯を食べてもらおうと、先月にスタート。2回目が5日に開かれ、参加者からは「久しぶりに味わいながら食事を取れた」「いろいろと相談できた」と好評だった。

 赤ちゃん食堂は2022年、神奈川県寒川町の助産院「ままなハウス」が始めた。離乳食が完了する2歳前後までの子どもと親が対象で、食堂が準備した離乳食を食べさせながら、助産師らに育児の相談ができる。親がご飯を食べている間はスタッフが子の面倒を見てくれる。全国の助産師の間で話題となり、各地で活動が広がっている。

 田中さんは今年9月に食堂の存在を知り、本県でも開催したいと考えた。ボランティアスタッフとして9人が登録し、先月から月1回企画。田中さんは「育児中は赤ちゃんと2人きりの世界で孤独を感じたり、産後うつになったりする人も多い。地域みんなで子育てをする場所を増やし、疲れている親たちの力になれたらうれしい」と語った。

 協力したのは、市内の飲食店「オクヤマ食堂」(奥山大地オーナーシェフ)。個室となる10畳ほどの和室を貸し、レシピを参考に離乳食を調理している。今回は近隣市町から9カ月〜1歳3カ月の赤ちゃんと母親の計8人が参加した。

 この日のメニューはジャガイモやニンジンなどを軟らかく煮た野菜とご飯、肉団子。母親は好きな定食を注文した。村山市楯岡荒町2丁目、杉本玲衣さん(30)は息子の朔椰(さくや)ちゃん(1)と参加し、「夫はよく手伝ってくれるが、ずっと子どもと2人でいると孤独を感じる時もある。母親同士、情報を共有しながら一緒にご飯が食べられて楽しかった」と話した。

 料金は親子の食事付きで1回目が500円、2回目以降千円。4組限定。問い合わせはみさき助産院のインスタグラム(@misak.josanin)などで受け付ける。

引用元:
親の居場所に、ゆっくり食べられる場を 助産師・田中さん、村山に県内初の「赤ちゃん食堂」(Yahoo!ニュース)