ウェアラブルなヘルスケア技術は、スマートウォッチやフィットネストラッカーの枠を超えて拡大している。マサチューセッツ工科大学(MIT)Media Arts and Sciencesの准教授であるCanan Dagdeviren博士によれば、こうした技術がいずれ乳がんなどの疾患を検知できるようになるかもしれない。

多数の球体が直線でつながったようなイメージ 提供:akinbostanci/iStock/Getty Images Plus via Getty Images
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 Dagdeviren氏は、皮膚や乳房、さらには脳など、身体の各部位に貼り付けられる柔軟なデバイスを専門としている。これらのデバイスは、生体信号を取り込み、状態の解釈や分析のために電気信号に変換するものだ。同氏はBloombergの最近の番組で、自身のチームが取り組んでいる乳がん監視デバイスについて語った。

 このデバイスは、ウェアラブルな超音波パッチであり、医療機関ではない場所で乳がんの検診を行うものだという。



 Dagdeviren氏は、現在の乳がん検診の標準的な方法はマンモグラフィだと説明する。同氏はこれが、特に乳腺密度が高い人にとって「痛みを伴う」技術である上、完璧ではないとしている。

非侵襲的で、より効果的な代替手段
 一方、Dagdeviren氏のチームが開発しているデバイスは、放射線を使用せず、非侵襲的であり、「1秒未満」で異常を検出できるという。特に進行が速いとされる中間期乳がんは、乳がん検診と次の検診の間に発生する。この診断の遅れが生存率を22%低下させるとDagdeviren氏は述べた。

 このデバイスは、継続的に装着することで多くのデータを収集し、AIと連携する。これら2つの要素により、異常の進行を予測したり、投薬によって状態がどのように変化しているかを監視したりできる。Dagdeviren氏は、これにより生存率を最大98%まで高められると述べている。

 同氏は、心拍数、呼吸、尿に関する活動などの生体信号を「生物学的言語」と呼んでいる。適切なツールを使えば、これらを解釈して状態を監視し、医療専門家の助けを借りて個人に合わせた介入を見極められる。


 MITは現在、このデバイスの人体臨床試験を進めており、Dagdeviren氏は4〜5年以内にこの技術を消費者の手に届けることを目指している。

AIとウェアラブル
 AIとの連携によって強化されたウェアラブルなヘルスケア技術は、ユーザーの健康状態を継続的に監視し、疾患が発生した時点での検知を可能にする。より小規模な領域では、スマートウォッチやスマートリングなどのデバイスが監視能力を大幅に向上させており、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、あるいは病気の初期症状さえも検出できるようになっている。

MIT

引用元:
痛い乳がん検診にサヨナラ--MITが開発する「貼り付ける」デバイスとは(CNET Japan)