若年女性の7割が、生理前後の不調時に医療機関にかかるなど、特別には対処していない実態が明らかになった。漢方薬などの医薬品メーカーのツムラ(東京都港区)は、こうした女性の意識を変えようと、こうした不調を「あたりまえ」として放置せず、医療機関に早めに相談することを促す新プロジェクトを15日から始めた。19日の「国際生理の日」に先がけ、婦人科受診への心理的ハードルを下げるとともに、生理に関する意識改革を目指す。

7割「不調はあたりまえ」
同社が今年8月、19〜34歳の女性800人を対象に実施した調査では、全体の85・2%が生理前や生理中に身体的・精神的な不調を経験。64・1%は「日常生活に支障がある」と回答した。75・8%は「生理による不調はあたりまえ」と感じており、特別な対処をしていなかった。理由として「毎月のことで慣れているから」が45・4%で最多となった。

こうした生理の不調への対処方法について尋ねると、「市販薬の服用」(50・2%)、「よく睡眠をとる」(33・9%)、「身体を温める」(32・2%)とセルフケアが中心だった。一方、「医療機関を受診した人」は10・8%にとどまったが、78・5%は受診に満足しており、適切な対処ができているとの結果も示された。

生理の悩み相談をサポート
こうした結果を受け、同社は女性の生理不調への意識改革と医療機関へ相談しやすい環境づくりを目的とした新たなプロジェクトを発足させた。

「〜あなたの答えがきっと見つかる〜生理の悩み相談しようプロジェクト」と題した取り組みで、サンリオの人気キャラクター「クロミ」をイメージキャラクターに起用している。全国の産婦人科で、生理の悩みに関するコンテンツにアクセスできるQRコード付きステッカーを掲示する。婦人科医によるメッセージ動画やSNSでの情報発信も行い、女性が医療機関に相談しやすい環境も整備する。

同社担当者は「生理の不調をあたりまえとせず、早期相談の大切さを広めていきたい」と語る。

「悩んでいたら気軽に相談を」
プロジェクトの発足に伴い15日に都内で開かれた発表会では、元テレビ東京のアナウンサーで現在は俳優・タレントの森香澄さんが登壇した。

森さんは「20代前半の頃は、生理に伴う症状や不調で婦人科を受診することは『病気じゃない』と思って後回しになっていた。ただ、婦人科検診を受けた際に、先生に相談してみたら『ストレスですよ』と言われ、原因や対処方法が分かったことで安心できた」と自身の経験を語った。

同じく登壇していた九州大学大学院医学研究院で生殖病態生理学分野を受け持つ加藤聖子教授は、生理に伴う不調に適切に対処しなければ、「場合によっては症状が悪化する可能性がある」と指摘した。そのうえで、「不調を感じていたら、まずは相談してほしい。一人で抱え込まず、気軽に産婦人科の扉をたたいてもらいたい」と呼びかけた。



引用元:
ツムラ、生理不調を「あたりまえ」にしない新プロジェクト発足 女性の健康を後押し(産経ニュース)