一般社団法人ソウレッジ(代表理事:鈴木莉帆、所在地:東京都渋谷区)は、10〜29歳の男女800名を対象に、学校で受けた性教育の内容と「予期せぬ妊娠」との関係を分析した自主調査を実施しました。
調査の結果、回答者の9.25%が「予期せぬ妊娠」を経験しており、その多くは十分な避妊知識を得る前の10代で起きていることが明らかになりました。

【主な調査結果】
調査レポート全文はこちらからご覧いただけます。

1. 予期せぬ妊娠を経験したのは全体の9.25%

10〜29歳の男女800名のうち、74名が「予期せぬ妊娠」を経験。
また、うち約6割が高校生相当年齢(〜18歳)までに妊娠を経験しており、「知識が追いつく前に起きた妊娠」が多数確認されました。

2. 避妊教育の取得率は低水準

学校で「避妊方法とその効果」について学んだ人の割合は

小学校:8.9%

中学校:25.3%

高校:30.1%

と、いずれの段階でも過半数に届かず。
緊急避妊薬の存在や使い方を学んだ人は高校でも22.6%にとどまりました。

3. 性知識の少なさと「予期せぬ妊娠」の経験に関連

性教育で学んだ内容が「0個」の層では、予期せぬ妊娠経験率が16.4%と最も高く、
一方で「13個」の層では1.8%と最も低い結果に。
性知識が増えるほど予期せぬ妊娠の発生率が低下する傾向が見られました。

4. 「学びたかった内容」も避妊関連が最多

学生時代に「学びたかった」と回答された上位項目は
1位:避妊方法とその効果
2位:避妊具の使い方
3位:緊急避妊薬の使い方
など、避妊に関する内容が上位を占めました。

5. 性教育の機会そのものに課題

高校で「あてはまるものはない(=教わっていない)」と回答した人は42.3%。
約4割が性教育を受けた記憶がないと回答しており、教育機会の欠如も明らかになりました。

【調査概要】
調査名:性教育と予期せぬ妊娠に関する自主調査

実施主体:一般社団法人ソウレッジ

調査対象:10〜29歳の男女800名(男性400名・女性400名)

調査期間:2024年11月

調査方法:インターネットアンケート(調査会社パネル利用)

主な設問:

学校・校外で受けた性教育内容

性行為経験とその時期

妊娠不安・予期せぬ妊娠経験の有無

学びたかった性教育内容 など

調査レポートは以下よりご覧いただけます

調査レポート:性教育と予期せぬ妊娠に関する自主調査

ソウレッジ代表 鈴木莉帆コメント
若年層の妊娠や妊娠不安の多くは、「正しい知識を得る前」に起きています。今回の調査では、避妊法や緊急避妊薬の存在を知らないまま10代で妊娠してしまったケースが少なくありませんでした。

日本では、性教育の内容が依然として限定的で、「生命の誕生」や「体の仕組み」は教えても、避妊や性的同意といった実践的な内容は十分に扱われていません。また、授業時間が限られているうえに、教員側の指導体制や教材の整備も追いついていません。その結果、知識の空白期間にリスクが集中しているのが現状です。予期せぬ妊娠の背景には、個人の行動だけでなく、社会構造的な「教育機会の欠如」があります。子どもや若者が「知らなかった」ことで人生を大きく左右されてしまう状況を放置してはいけません。今後は、学校現場だけでなく、行政・医療・地域が連携し、「年齢に応じた段階的な性教育」と「安心して相談できる環境」を整えることが急務です。ソウレッジとしても、ユースクリニックの設立支援や教員向け研修、政策提言などを通じて、若者が正しい情報と選択肢を持てる社会づくりを進めていきます。

引用元:
10〜20代の9.25%が「予期せぬ妊娠」を経験―性教育の不足が若年層の妊娠リスクを高めている実態を明らかに―(PR TIMES)