講演する蓮田健・慈恵病院長=2025年10月5日午後1時12分、熊本市中央区
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在日外国人を支援する熊本市の市民団体「コムスタカ―外国人と共に生きる会」(中島真一郎代表)の発足40周年記念講演会が5日、熊本市内であった。「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)や内密出産にとり組む慈恵病院(同市西区)の蓮田健院長が、外国人の孤立出産や赤ちゃんの育児放棄の背景などについて解説。約150人が耳を傾けた。
蓮田さんは、国内各地で発生する赤ちゃんの殺害や遺棄についても支援・情報収集を続けている。約1時間の講演では、これら育児放棄に関係する母親の実情について紹介した。
蓮田さんによると、近年、同病院のゆりかごの利用者は年間10〜20件、内密出産は約20件ある。蓮田さんが報道などで把握した赤ちゃんの殺害・遺棄事件は年間20〜30件あり、計約100件の育児放棄事案が発生しているという。
こうした母親は、子どものころ虐待された経験があったり、家族との関係が良くなかったりするほか、境界知能か境界領域の発達障害のいずれかに当てはまるケースが多いという。
ただ、発達障害があるだけでは赤ちゃんを遺棄などするようなことにはならず、いじめなど過酷な迫害体験が加わると、危険性が高まるという。
蓮田さんは「母親の行為は周囲からすると無責任に見える。ただ彼女たちは一生懸命に考えているけど結論がでない。周囲からも理解してもらえないつらさがある」などとし、それぞれに合った理解や支援の必要性を訴えた。
一方で、赤ちゃんの殺害や遺棄事件には、外国人技能実習生がからむ事案もある。蓮田さんは「(実習生らは)国や家族を背負っており、(日本人とは)背景が違う。妊娠・出産で困ることがあれば連絡をして欲しい」と協力する方針を示した。
引用元:
孤立出産や育児放棄、背景に何が 慈恵病院・蓮田院長が講演 熊本市(朝日新聞)