別海町が、出産後の母親を支援する産後ケア事業を拡充している。6月には町内の温泉付き宿泊施設「野付湯元うたせ屋」(町尾岱沼港町)に1泊する無料の「宿泊型」事業を始めたところ、利用者からは「日頃の育児疲れがいやされる」と好評だ。町によると、温泉施設を活用した産後ケアは全国的に珍しいという。

 うたせ屋での宿泊型は別海町に住民票がある母親と生後6カ月未満の乳児が対象。助産師が乳児の世話を手伝い、母親は温泉に入って温かいご飯を食べて心と体を休めることができる。事業費は約65万円で初年度は母子22組の利用を見込んだ。

 8月末までに延べ5組が利用した。町内の30代女性は「至れり尽くせりで産後一番ゆっくりできた。利用を悩んでいる人がいれば、ぜひ試してほしい」と話した。

 また5月から町の地域おこし協力隊と連携し、無料の産後ケアマッサージも実施。全身や頭、足など複数のメニューがあり、施術中は助産師が乳児を預かる。8月末までの利用者数は延べ40人になった。

 町の産後ケア事業は2019年度、町母子健康センターでの「日帰り型」(有料)で開始。24年度までに対象施設を近隣自治体の医療機関を加えた計5カ所に拡大し、「日帰り型」のほか「宿泊型」も実施。さらに24年度に各種サービスを無料に切り替え、同年度の利用者は日帰り型80人(前年度11人)、宿泊型24人(同4人)に急増。25年度は町立病院をやめて、うたせ屋を対象施設に加えた。

 産後ケアの拡充について、同センターの根本博美センター長は「日々育児を頑張っているお母さんに利用していただき、疲れをいやしてほしい」と話している。

引用元:
温泉活用「日頃の育児疲れがいやされる」 北海道・別海町の「宿泊型」産後ケア事業好評(Yahoo!ニュース)