山梨大学大学院の吉原達哉臨床助教、吉野修教授らの研究グループが、体外受精周期における子宮角度(子宮体部と頚部の角度)が、同一治療周期内で変化することを世界で初めて報告した。研究成果は国際科学誌『Scientific Reports』に掲載された。
これまで不妊治療では、子宮内膜の厚さや血流などの静的な評価が中心だったが、子宮の形状や傾きの変化は十分に検討されていなかった。研究では、月経期・排卵期・着床期の子宮角度を、経腟超音波で測定。月経期では前屈、排卵期では直線化、着床期では再び前屈するという周期的変化が定量的に確認された。この子宮角度の変化は精子の輸送や胚着床に関わる可能性があり、不妊治療における新たな着床予測指標としての有用性が示された。
研究グループは、「子宮角度が子宮の受容能を評価できる新たなバイオマーカーとなる可能性がある」とコメント。今後については、「子宮角度の変化パターンと妊娠転帰との関連を明らかにすることで、着床予測や不妊 治療・周産期管理の個別化に活用されることが期待される」としている。
引用元:
不妊治療に新知見、子宮角度の周期変化を世界で初めて報告 山梨大(woman's labo)