プロ野球西武は、乳がんの早期発見や早期治療の大切さを訴える啓発活動「ピンクリボン」に賛同し、8月3日から球団独自のキャンペーンを実施する。キャンペーンのきっかけとなったのは、今季からチームに加入した鳥越裕介ヘッドコーチ(54)。17年前に乳がんで妻を亡くした鳥越コーチは「自分と同じ思い、同じ苦しみを味わって欲しくない」との思いから、他球団でも乳がんに関する啓発活動をしてきており「球団と協力して、これからも啓発活動を続けていく」としている。
他球団でも啓発活動
鳥越コーチは現役時代、中日やダイエー(現ソフトバンク)で内野手としてプレー。引退後はソフトバンクやロッテでコーチを歴任し、今季から西武のヘッドコーチとして西口文也監督を支えている。妻の万美子さんを2008年7月、乳がんで亡くした。34歳の若さだった。
「ピンクリボン」は乳がんの早期発見や治療の大切さを伝えるための世界共通のシンボルマークで、1980年代の米国で啓発活動がスタート。日本でも2000年代から徐々に広まった。
妻の死をきっかけにピンクリボンの存在を知った鳥越コーチは「プロ野球を通して、乳がんに関する知識や検診の重要性について多くの人に知ってもらえるのでは」と考え、コーチを務めてきたソフトバンクやロッテで乳がんに関する啓発活動を行ってきた。
ロッテのコーチ時代、「愛基金ピンクリボン啓発」の募金活動を行った鳥越裕介ヘッドコーチと井口資仁監督(肩書は当時)=ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)
ロッテのコーチ時代、「愛基金ピンクリボン啓発」の募金活動を行った鳥越裕介ヘッドコーチと井口資仁監督(肩書は当時)=ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)
9月6日のロッテ戦で検診車設置
西武は鳥越コーチの活動に賛同し、「ライオンズ ピンクリボンキャンペーン2025」として独自キャンペーンの展開を決定。8月3日から来年2月末までに埼玉県所沢市内で行われる乳がんバス検診の際、球団のロゴなどがデザインされたボールペンを参加者に配布する。
「ライオンズ ピンクリボンキャンペーン2025」のロゴ(球団提供)
「ライオンズ ピンクリボンキャンペーン2025」のロゴ(球団提供)
また、9月6日に本拠地ベルーナドームで行われるロッテ戦では、マンモグラフィーによる乳がん検診が無料で体験できる検診車を設置する。
今回のキャンペーンで特別サポーターを務める鳥越コーチは「これまで2つの球団でこのような活動を行ってきましたが、その輪をライオンズ(西武)にも広げることができてうれしく思います」としたうえで「乳がん検診について知っていただき、足を運んでいただく。それが早期発見・治療につながり、一人でも多くの人の命が助かると考えています」とコメントしている。(浅野英介)
引用元:
プロ野球西武、乳がん啓発活動の「ピンクリボン」参加へ 妻を亡くした鳥越コーチに賛同(産経新聞)