東京科学大総合研究院化学生命科学研究所の本田雄士助教らの研究チームは、ワインに含まれる成分であるポリフェノールを使い、抗体をがん細胞内にピンポイントで送達させ、マウスを使った難治性乳がんの治療実験で効果を示すことに成功したと明らかにした。【斯波祐介】
ポリフェノールの一種のタンニン酸と三価鉄イオンを組み合わせ、それに抗体を搭載させた。抗体単独では細胞膜を通過しにくく、通過してもエンドソームという細胞内小器官に閉じ込められてしまい、標的の抗原が存在する細胞質へなかなか到達できなかった。ポリフェノールと金属イオンによって血中でも安定して送達され、エンドソーム膜を破壊し、抗体が標的に届くようになったという。
マウスを使った実験では、無処置群と比較して腫瘍サイズを20%にまで抑制した。研究チームでは、抗体医薬の適用範囲を細胞内部にまで広げる手法として期待できるとしている。
引用元:
ポリフェノールでがん細胞内部に抗体送達 - 東京科学大の研究チーム(Yahoo!ニュース)