親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院に開設されて18年となるのを前に、院長が記者会見し、「母子を守るためには匿名性を尊重しなければならないと確信を強めている」と述べました。
熊本市西区の慈恵病院は、2007年5月10日に「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」を全国で初めて開設し、去年3月末までに179人の子どもが預けられました。
開設から18年となるのを前に病院の蓮田健院長が記者会見し「当時はかなり批判をいただき、職員は不安と葛藤と、それに責務を負って始めた。あの当時に比べると社会からも理解を得られるようになった」と振り返りました。
そのうえで「見えてきたのは日常一般や社会からは見えない孤立した女性の姿だ。女性にアプローチする難しさを感じていて、母子を守るためには匿名性を尊重しなければならないと確信を強めている」と述べました。
一方、院長は、全国2例目となるいわゆる赤ちゃんポストなどを開設した東京 墨田区の賛育会病院で「内密出産」を希望した女性が、費用の負担ができないとして慈恵病院に相談し、内密出産したことも明らかにしました。
これについて院長は「女性に費用の負担を求めるべきではない」と述べ、無償で出産できる制度を整えるべきだという認識を示しました。
引用元:
熊本 慈恵病院「赤ちゃんポスト」開設18年“匿名性尊重 確信”(NHK)