島根大医学部看護学科などの研究グループは、妊娠初期に仕事以外でスマートフォンなどのインターネットを1日に5時間以上使うと、低出生体重児が生まれるリスクが約2倍になるとする研究結果を発表した。ネットに夢中になり、食事量が減少することなどが一因と考えられるとしている。

 低出生体重児は、出生時の体重が2500グラム未満の子どもを指す。成人後に糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高いことが分かっている。国内の出生割合は2005年以降約9・5%で、先進国の中でも高い。

 研究を主導したのは同学科の榊原文講師。これまで母親の過度なネット利用と乳幼児の発育に関連がある可能性を明らかにしてきた。「妊婦の長時間のネット利用が胎児の発育に関わるのでは」と考え、今回の研究に取り組んだ。

 2016年4月から1年半の間に松江市に妊娠を届け出た母親の過去30日間のネット利用時間と、生まれた子どもの体重を調べた。リスクとなることが知られている喫煙者などを除く2089人のデータを分析した。

 その結果、ネット利用が5時間未満の1998人のうち、低出生体重児は139人で、割合は7・0%だった。一方、5時間以上の91人では、13・2%の12人だった。

 データを詳しく解析したところ、5時間以上の人は、5時間未満の人と比べて低出生体重児出産の可能性が2・16倍になることが分かった。

 今回の研究では詳細な要因は分かっていないが、榊原講師は「母胎管理をおろそかにするようなネットの利用は控えて上手に向き合ってほしい」と呼びかけている。

中国新聞社

引用元:
妊婦は長時間のネット利用避けて 低出生体重児の出産リスク2倍に 島根大などのグループ発表(Yahoo!ニュース)