静岡県の伊豆半島南部で出産に対応する医療機関がなくなったことを受けて、下田市と4つの町は妊婦の情報を事前に登録する仕組みをことし4月に導入し、迅速な救急搬送につなげることになりました。
伊豆半島南部では唯一、出産を受け入れてきた下田市の医療機関が少子化に伴う経営の悪化で2月上旬、分べんの対応を終了し、出産できる施設が事実上なくなりました。
今後は遠くの医療機関で出産するケースが増えるため、下田市、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町の1市4町は緊急時に迅速に対応しようと、妊婦の情報を事前に登録する「妊婦サポート119」という新たな仕組みをことし4月に導入することになりました。
この地域に住民票がある妊婦が対象で、緊急連絡先や出産予定の医療機関などを書類に記入し、自治体に届け出てもらいます。
そして、陣痛が始まった時や体調が急変した時などに医師の判断を仰いだ上で、119番に連絡すると、消防はあらかじめ共有された情報をもとに速やかに医療機関へ搬送するということです。
下田消防本部によりますと妊婦の救急搬送は去年までの5年間で35件あり、中には自宅での出産と搬送中の出産に対応するケースも1件ずつあったということです。
消防ではこうしたケースがさらに増える可能性があるとして救急隊員が急な出産への対応を学ぶ訓練を定期的に行うなど、妊婦の救急搬送への備えを強化しています。
下田消防本部の大胡田雄三救急救命士は「事前の情報があれば搬送時間も短縮できるし、医療機関への情報提供もできる。安心安全な搬送ができるよう心がけたい」と話しています。
引用元:
伊豆半島南部 出産対応終了で妊婦情報の事前登録制度 導入へ(静岡 NEWS WEB)