救急救命に携わる三重県名張市の消防隊員が、助産師らから妊婦の介助について学ぶ研修が5日、市防災センターであった。同市では1月、出産に対応する医療機関がゼロになったことを踏まえて開かれた。
研修は救急隊員ら約30人が参加。救急救命士が妊婦の搬送先や救急救命士が行える処置などの知識を伝え、2人の助産師は妊婦のおなかや胎児を模した人形「分娩(ぶんべん)トレーナー」を使うなどして教えた。
同市では1月15日、少子化による分娩数の減少などのため、唯一出産に対応していた医療機関が分娩業務を取りやめた。市消防本部によると、周産期の患者を扱う救急件数は年間10〜20件あり、「今後、切迫した状況が想定される」(担当者)という。
市は2月から、遠方で分娩する際の往復交通費や宿泊費の一部助成などの支援策をスタート。出産予定日などを「事前登録」すれば、かかりつけ医の指示を受けた上で公共交通機関の利用や親族などによる搬送が困難な時に救急車を要請できるようにする制度も始めた。事前登録しなくても救急搬送の依頼はできるが、妊婦の安心感やスムーズな搬送がより期待できるという。
引用元:
救急隊員が妊婦への介助方法学ぶ 出産できる医療機関ゼロの名張市で(朝日新聞)