子宮けいがんなどを防ぐワクチンの接種機会を逃した人に対する「キャッチアップ接種」で、ワクチンの供給不足から、今年度の期限内に接種を終えられない人が出てくる可能性があるため、厚生労働省は、条件付きで期限を来年度まで延長する方針を決めました。

子宮けいがんなどを防ぐための「HPVワクチン」をめぐっては、接種後に体の痛みを訴えた人が相次ぎ、厚生労働省はおととし3月までの9年間、積極的な接種の呼びかけを中止していました。
この間に接種の機会を逃した女性について、厚生労働省は、無料で受けられる「キャッチアップ接種」を、今年度を期限に実施しています。
ワクチンは3回接種する必要があり、今年度中にすべて終わらすためには、初回の接種を今月末までに受けなければなりませんでした。
ところが、ワクチンの需要が急激に高まったことで、メーカーの在庫が少なくなり、先月から出荷の制限が行われ、一部の医療機関に必要なワクチンが届かない状況となっています。
厚生労働省は、このままでは希望者が期限内にワクチンを接種できない可能性があるとして、27日開かれた検討会で無料で受けられる接種の期限を来年度まで延長する方針を示しました。
初回の接種を今年度中に行うことが条件とされ、検討会で了承されました。
また、これまでキャッチアップ接種の対象外だった、2008年度生まれの女性を新たに対象に加える方針も示され、特に異論は出ませんでした。
厚生労働省は今後、予防接種法の施行令の改正手続きを進めることにしています。

【東京都医師会 “都内の医療機関の63%でHPVワクチン「とても不足している」または「不足している」と回答”】
HPVワクチンについて東京都医師会が先月都内の900近い医療機関に調査したところ、63%が「とても不足している」または「不足している」と回答しました。
さらに、接種を予約している人の1割以下の数しか、ワクチンを確保できていないという医療機関は16.7%に上り、都の医師会はメーカーにワクチンの安定供給を要望しています。
一方、厚生労働省によりますとHPVワクチンの接種率は年齢によって差があり、キャッチアップ接種の対象者では、2001年度生まれの人が初回の接種率が最も低く、ことし9月末の速報値で34.5%となっています。
また2000年度から2007年度に生まれた人の初回の接種率は高くても46.8%で、(2005年度生まれ・9月末の速報値)厚生労働省は引き続き、キャッチアップ接種の検討を呼びかけていきたいとしています。

引用元:
“子宮けいがん”ワクチン キャッチアップ接種 期限延長へ(NHK)