出産を控えた妊婦さんが、安心してお産を迎えられるように。

妊産婦の待機・避難室と母児救命コースのシミュレーションセンターの設置を目指して!



10年前、医師である私・橋井康二は、名護市では4か所あった一次医療施設が0か所になり、地域周産期センターの県立北部病院の産婦人科スタッフが常に定員割れという事実を知りました。名護を中心とした沖縄県北部は出生率が高いにも関わらず周産期医療施設が消えていくという非常事態でした。



急な体調の変化や、急に訪れる陣痛、破水、出血、、、お産を控えた妊婦さん、そしてご家族は不安でいっぱいです。それにもかかわらず、沖縄北部では住んでいる近くに産婦人科がなく、もしもの時にすぐに駆け込める病院がないという状況があります。



離島から当院に通っている患者さんの中にはフェリーを使って通院されている方や、車を使って2〜3時間かけて通っていらっしゃる患者さんもいます。特に沖縄は台風などの災害に見舞われる機会も多く、もしもの時にフェリーが欠航していたら、道路が塞がってしまったら、母子ともに命の危険にさらされる可能性もあります。






さらに、保健師や助産師も少ない中で、比較的多い若年妊娠やDVで逃げ場のない妊婦を守るスペースも必要です。これら諸事情を抱えた妊産婦を宿泊させるには今の施設では手狭で、かつ築25年以上で老朽化も進んでいるため名護市内で新築することになりました。激しい風雨にさらされるこの地域での施設の老朽化は極めて深刻で驚いています。



また、妊産婦や新生児の救命のためには普段から実技コースに参加し訓練を積む必要があります。しかし数少ない人員で切り盛りしている北部の産婦人科スタッフが母体救命や新生児救命コース受講のために那覇に出向くのは困難です。



そのため院内の一角を当院でのシミュレーションコースを定期的に開催するためのスペースにしたいと考えています。今回はそのための改修工事でもあります。(京都のハシイ産婦人科では同様のコースを開催し1,000名以上の院外の方が参加いただいております)



しかしながら、この物価高と金利の上昇で当初予測していた以上に建築費のコストが嵩み、なおかつ行政からの支援は他地域に比べて少ないため断腸の思いで施設の縮小化も視野に入れています。



最近、クラウドファンティングの仕組みを知り、幾ばくかを補填できれば縮小規模も最小限に抑えることができると期待し取り組むことにしました。沖縄北部のお産を皆様と共に支えていきたいと考えています。皆様の支援と協力が得られれば幸いです。





























ハシイ産婦人科院長

橋井康二





美ら海ハシイ産婦人科について

沖縄北部の、命の誕生を支え続けてきました。



ページをご覧いただきありがとうございます。ハシイ産婦人科院長の橋井康二です。私は京都産婦人科救急診療研究会の幹事として、14年間活動を続けてきました。具体的には母体急変時の救命処置を学ぶためのプログラムと、それに基づく実技を学ぶシミュレーションコースを作成し、その普及のため京都府内各地で活動してきました。



その活動が全国的にも認められ、2015年からは日本産婦人科医会、日本産婦人科学会、臨床救急医学会、日本麻酔科学会、日本周産期新生児学会、日本母体死亡症例評価委員会に我々の京都産婦人科救急診療研究会も加わり日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)を共同で立ち上げました。この8年間で日本国内全ての都道府県でコースが開催され、既に2万数千人が受講し、最近は母体搬送の要である救急隊員が妊産婦の対応を学ぶコースも作成し全国への普及を始めています。







これら活動の一環として6年前に沖縄を訪れコースを開催しました。その際に名護を中心とした沖縄県北部は出生率が高いにも関わらず周産期医療施設が消えていくという非常事態の状態であることを知りました。



当時の私は、京都の私の施設(ハシイ産婦人科)から県立病院の当直に同僚を派遣しましたが焼石に水です。そこで思い切って閉院予定のクリニックを私が継承し、J-CIMELSの活動での同志であった森實先生とともに「美ら海ハシイ産婦人科」として2020年4月に開院しました。森實先生をはじめ現地スタッフのおかげで県立病院や助産所との連携も強まり、かつ周産期医療以外にも婦人科検診の受診者も増えています。









恩納村






おんなそん・金武町きんちょうから北にある地域全般の沖縄県北部にある名護市に、「美ら海ハシイ産婦人科」はあります。出生率が高いにも関わらず、産婦人科を持つ医療機関は名護市より北には2か所しかない状態です。



沖縄の特徴として電車やバスなどの公共交通設備が網羅されていないので、医療機関が集中している沖縄中部・南部にある医療機関に行くことは妊産婦さんにとって極めて困難であることや、また産婦人科のない離島などからも来られる方々もおり、当院は広い地域の産婦人科医療を守っています。



妊娠・出産という神聖で私的な瞬間を妊産婦さんとそのご家族が安心して迎えられるよう、24時間体制による万全のサポートと経験豊富な医師・看護師・助産師が最良の医療が提供できるように連携を密にして日々研鑽を積んでいます。
















なぜ分娩待機室が必要なのか?



もしもの時に、駆け込める病院が近くにない。



沖縄北部にはお産ができる産婦人科が限られているため、当院の患者さんの中には車で2時間もかけて通う方もいらっしゃいます。中には、近くの離島から通う患者さんもいらっしゃり、そういった妊婦さんはフェリーを使って通院をしています。



病院が近くにないからこそ、急な体調不良や予定日よりもかなり早く破水が起きてしまった時など、急いで駆け込める場所が近くにないのです。一刻を争う事態で、母子ともに命の危険にさらされる可能性もあります。



そのため、お産を控えた妊婦さんは、島からの助成金を使いながら、出産1ヶ月ほど前から病院の近くのホテルなどに1人で宿泊し、もしもの時に備えることが多いです。








しかしながら、何かが起こった時には自分1人でタクシーや救急車を自分で呼び、病院まで向かわねばならず、やはり不安が拭いきれません。できれば病院に滞在できる場所があり、妊婦さんも安心できる状態でお産に臨んでいただきたいと考えています。



また、沖縄県では、台風や大雨などの災害に多くみまわれます。そのため、遠方から妊産婦さん自ら自動車を運転してきたり、フェリーに乗って移動してきたりしている方々は、大風や大雨の予報があると事前にご来院いただき、大雨や台風が通り過ぎるまで滞在いただく必要があります。



そのため、災害時に国頭や北部離島の妊産婦さんが分娩待機で避難する場所を確保することが必要です。当院でもっと安心・安全なお産ができるようになることを望む声は多く、待機室の増設は待望されています。私たちも、一刻でも早いリニューアルを行い、より良い医療の提供をして、これからも広域に住む方々のお産を守っていきたいと思います。



《当院でお産を経験した妊婦さんからの声》




若年妊娠や、DVで逃げ場のない妊婦を守るため。



保健師や助産師も極めて少ない中で、比較的多い若年妊娠やDVで逃げ場のない妊婦を守るスペースも必要です。これら諸事情を抱えた妊産婦を宿泊させるには今の施設では手狭で、かつ築25年以上で老朽化もしてきたので名護市内で新築することになりました。



妊産婦や新生児の救命のため



妊産婦や新生児の救命のためには普段から実技コースに参加し訓練を積む必要があります。しかし数少ない人員で切り盛りしている北部の産婦人科スタッフが母体救命や新生児救命コース受講のために那覇に出向くのは困難です。



そのため院内の一角を当院でのシミュレーションコースを定期的に開催するためのスペースにしたいと考えています。今回の改修工事によりそういったスペースも確保する予定です。コース開催に必要な資機材も購入する予定です。



京都のハシイ産婦人科内ではコース開催に必要なスペースと資機材を備え、この7年間毎月実技コースを開催しています。すでに1,000名の院外の方が参加しています。美ら海ハシイ産婦人科でも同じく沖縄北部でのシミュレーションコース開催の場にしたいと考えています。









なぜクラウドファンディングに挑戦するのか。




現存の施設は沖縄北部の厳しい自然環境の中で老朽化が進んでおり全面的な改修が必要になっています。リニューアルを叶えるためには、現存の施設の改修では不可能なため、新築移転と施設の拡充を盛り込んだ建設案を企画しており、高額な資金が必要となります。



ただし、昨今の物価高と金利の上昇で当初予測していた以上に建築費のコストが嵩み、なおかつ行政からの支援は他地域に比べて少ないため断腸の思いで施設の縮小化も視野に入れています。



そんな中で、クラウドファンティングの仕組みを知り、幾ばくかを補填できれば縮小規模も最小限に抑えることができると期待し取り組むことにしました。








運営主体

美ら海ハシイ産婦人科



プロジェクト概要

妊産婦さんの滞在をサポートできる待機室の増設



支援金の使途

●第一目標金額:700万円

・待機室増設にかかる病院改修工事費の一部(待機室1部屋分)

・その他クラウドファンディング実施にかかる費用



※本プロジェクトはAll in方式で実施されます。支援金総額が目標金額に達しなかった場合でも、集まった支援金は妊産婦さんの滞在をサポートできる待機室の増設費に充てさせていただき、目標金額の不足分は病院の自己負担とし、また必要な総額分も自己負担して、必ず上記の実施内容・規模の通り実行いたします。



クラウドファンディング実施と同時に、今回のプロジェクトを全国の周産期医療のスタッフに周知することで過疎地域の医療に興味を持っている方に当院での活動を手伝ってもらいたいとも思っています。



医師や看護スタッフで過疎地域や離島、低開発国の医療支援に興味を持っている方は多いものの、具体的な情報不足で支援対象を絞りきれていない方は潜在的に多いと考えます。是非、クラウドファンディングをきっかけに当院への人的支援も広げていければと考えています。



皆様からのあたたかいご支援を心よりお待ちしております。









プロジェクトメンバーからのメッセージ



森實 真由美
美ら海ハシイ産婦人科 / 院長



私どものプロジェクトにご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。病院外でのお産を防ぎ安全に赤ちゃんを迎えるためにも、救急患者搬送船やヘリなど島の貴重な医療資源を守るためにも、36週が過ぎれば産婦さんは分娩施設の近くに居てほしいなと思っています。

しかしながら、出産前の不安な時期に宿泊先を探して予約することや、家族と離れてひとりで出産の日を迎えることは精神的に大きな負担となります。お産はなかなか思い通りにならないものなので急に予約を延長したり、新たな宿泊先を探したり、破水や陣痛の最中に一人で荷物をまとめてチェックアウトして急いで病院に向かったり、想像するだけで大変です。当院に分娩待機用のお部屋が確保できればより多くの妊産婦さんが安心してお産までの時間を過ごすことができます。

台風や大雨では船やヘリが使えないだけでなく、近くの離島をつなぐ橋も通行止めとなります。昨年は大きな台風があり、普段なら車で15分ほどの距離であっても、倒木や冠水のためなかなか病院に辿り着けないことがありました。たとえご自宅で無事に生まれたとしても大雨や風の中、生まれたての赤ちゃんやお産したばかりのお母さんを運ぶことのリスクや救急隊の負担を考えると、分娩の近い方や遠方の方が院内で待機する場所があると安
心です。

また研修用の多目的スペースができれば、私たちのライフワークである母体救命や新生児蘇生のシミュレーションコースを開催し、医療スタッフや近隣の救命士さんと一緒に学び、災害時には妊産婦さんの避難所としての役割も果たせるのではないかと夢が広がっています。皆様からご支援とご協力をいただけますと幸いです。



池崎 公彦
美ら海ハシイ産婦人科 / 医師



当院には遠くから通院されている患者さんも多く、過去には緊急時に島の診療所と連携し、漁船を手配して来院される患者さんもおられました。分娩を控えている妊婦さんには早めに本島での待機をお願いしていますが、「家族と相談しておきます」と言われ、次の外来では「39週くらいになったら考えます…」というようなやり取りがよくあります。きれいな3食付きの部屋が常に用意できれば、本島待機を強く勧めることができます。

またフェリー欠航が予想される時の患者さんの本島避難先として病院の部屋を提供できるのは、社会的意義も大きいと思います。妊婦さんの離島で待機する不安、ホテルで一人待機する不安、スタッフの心配を解消できる待機室の完成を、スタッフ一同心待ちにしています!

引用元:
沖縄北部の命の誕生を支える|妊婦さんが安心してお産ができる環境を!(READYFOR)