奄美市にある名瀬徳洲会病院は、先月14日に、今年11月から産科を休診すると発表しました。出産を控えた妊婦や、病院から異動を命ぜられた産婦人科の医師から、不安や戸惑いの声が上がっています。
【画像を見る】奄美群島の妊婦に影響 名瀬徳洲会病院11月から産科休診 鹿児島
(松元亜海さん)「衝撃。私が11月半ばでの予定日だが『えっ、どうなるの』と思った。(休診になると)お産の数はもっと減るんじゃないか」
今年11月の中旬に7人目の出産を控えている奄美市の松元亜海さん(38)です。3人目の出産から名瀬徳洲会病院に通っています。
(松元亜海さん)「雰囲気が一番温かい。(病院のような)感じがしない、一番雰囲気がいい」
産科の休診については、担当の医師から直接説明があったといいます。
名瀬徳洲会病院の産婦人科医・小田切幸平医師(51)です。
(名瀬徳洲会病院産婦人科 小田切幸平医師)「自分の意思で人事異動を希望した望んだということは一切ない。今後もここで診療を続けるつもりだったし、お産をやめるつもりはまったくなかった」
静岡出身の小田切医師は、2007年に奄美大島に赴任しました。
17年間、奄美の産科医療に携わる中で、病院から遠い地域に住む妊婦をオンラインで見守る「遠隔診療」や、「宿泊型の産後ケア」を取り入れるなど、島のお産を支えてきました。
奄美大島に2つしかない産科。もうひとつの県立大島病院との連携も進めてきました。
(小田切幸平医師)「重症の赤ちゃんが生まれるという時もあるので、そういう時は大島病院の先生も駆けつけてくれてお産に立ち会ってもらうという体制も作ってきました」
県立大島病院と名瀬徳洲会病院では昨年度、342件の妊婦を受け入れてきました。奄美大島以外の周辺の島々の妊婦も含まれ、2つの病院は互いになくてはならない存在でした。
ただこの数年間全国の出生率低下と同じように奄美大島の出生率も下がり、お産をめぐる環境に大きな変化が起きています。
名瀬徳洲会病院での分娩数はピーク時の2012年度には280件ありました。しかし、2023年度には120件と半分以下にまで減少しました。
引用元:
奄美群島の妊婦に影響 名瀬徳洲会病院11月から産科休診 鹿児島(Yahoo!ニュース)