育児の話題をお伝えするコーナー。
今回は新生児を授かるご家庭は知っておきたい検査の話題をお伝えします。

先週、記者会見に臨んだ男の子。
広島大学病院を今月3日に退院した1歳10ヵ月の叶羽(とわ)くんです。
叶羽くんは、生後まもなく受けた「拡大新生児マススクリーニング検査」で5万人に1人と言われる「重症複合免疫不全症」が見つかりました。
早期発見でき治療できたことで命が助かったのです。

叶羽くんと同じ病気の患者のCT画像です。
生まれつき、免疫細胞が上手く働くことができないため様々な感染症にかかっています。
感染症にかかった場合生存率はおよそ40パーセント。
1歳未満で亡くなるケースも少なくありません。
一方で叶羽くんのように早期発見し、治療すれば障害の発生を未然に防ぐことができるのです。

【広島大学病院小児科・岡田賢教授】
「新しく始まった『新生児スクリーニング』事業により診断に到り、大きな感染症を抱えないままに移植をして救命することができた」

拡大新生児マススクリーニング検査とは?
生後、新生児は生まれた病院で、「先天性異常」を調べるため血液採取が行われます。
血液は検査機関で20の疾患がないか調べます。
2022年から、この検査内容を拡大し、「重症複合免疫不全症」などさらに3つの難病を調べられるようになりました。
今年3月から、国と県、広島市の助成で無料で調べられるようになっています。

しかし、現在の検査率は92%。
受けていない人がまだいるのが現実です。
病気に気が付かないまま、「ロタワクチン」などの予防接種を受けると危険な状態に陥る恐れも。
広島大学は先週、会見で移植手術の成功を発表すると共に早期発見、早期治療の必要性を訴えました。

【広島大学原爆放射線医科学研究所・浅野孝基准教授】
「診断が遅れれば命にかかわる病気である一方で、早期に見つければ治療法があり、根治することができるというところがポイント」

早期発見で元気に退院出来た叶羽くん。
両親は医療チームへの感謝と共にメッセージを寄せました。

「検査で判明する病気で命を落とす子供がいなくなりますように」と。

<スタジオ>
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「助成金が出ても自己負担しなければならない自治体は結構あるようです。そういう点で県と広島市が努力して無料でできるのは好事例だと思います。これが直接的に少子化対策とかにつながるわけではないが、税金を使って婚活パーティーとかよりも子どもの命と健康を絶対的に守ることに自治体や国は尽力してほしいと思います。広島市はすごくいい取り組みだと思います」

引用元:
「新生児の血液検査」で分かる先天性の難病 早期発見、早期治療で無事退院した男の子(テレビ新広島)