飛騨市の妊婦や乳児を育てる母親から相談を受ける「わたしの助産師さん むすび」のメンバーらが、地域の子どもたちに助産師という職業や命の大切さを伝える寸劇を作った。同市古川小学校で8日、4年生約70人を前に初披露。「子どもは幸せをたくさんくれる大きな存在。笑顔で羽ばたいて」とメッセージを送った。 (坂本圭佑)
むすびでは、助産師が無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて出産や育児の相談に乗っている。市の事業として昨年9月に始まり、現在は飛騨、高山両市の助産師4人が活動し、43人の母親が登録。イベントなどにも「助産師カフェ」を出展し、母親らの困り事に応えている。
飛騨市内は病院で出産できる環境が整っておらず、妊婦は定期健診を含めて高山市や富山県の病院へ通うケースがほとんど。メンバーは寸劇を通して、子どものうちから助産師の存在を知ってもらい、地域一体で子育てを支えているとアピールしようと、約2カ月前からストーリーを練ってきた。
演目は「飛騨むすび物語」。飛騨市古川町の瀬戸川で、名物のコイや太陽などが登場し、助産師のおばあさんが住民と交流しながら悩みに寄り添う。育児する母親からは授乳、妊婦からは出産について相談を受け、軽快な飛騨弁でアドバイス。最後は住民たちも妊婦の出産に立ち会い、子の誕生を祝福する様子を描いた。
助産師や地元の親子計11人が出演し、笑いを交えながら劇を披露。出生時の重さの人形を使い、命の大切さも伝えた。加藤杏奈さん(10)は「お母さんたちが大変な思いで産み、大切に育ててくれているんだと感じた。『ありがとう』って伝えたい」と振り返った。
むすびは、他の小学校でも寸劇を披露できないか模索しているという。メンバーの長田直子さん(50)は「子どもたちは地域の宝。地域にとって大切な存在の一人なんだと感じ、将来は飛騨で子育てしたいと思ってもらえるようにしていきたい」と意気込んだ。
引用元:
助産師の存在を寸劇で訴え 子育て支援団体が古川小で初披露、命の大切さ伝える(gooニュース)