国Glasgow Royal InfirmaryのRachel J Kearns氏らは、2007〜19年にスコットランドのNHS病院で出産した妊婦のデータを利用して、分娩時の硬膜外麻酔が重度の母体合併症(SMM)発生率に及ぼす影響について検討し、硬膜外麻酔を使用した妊婦のリスクは低く、特に硬膜外麻酔の医学的適応があった女性や早産の女性でメリットが大きいようだと報告した。結果は2024年5月22日のBMJ誌電子版に掲載された。
分娩時の硬膜外麻酔は、多胎妊娠、BMIが40以上の肥満、基礎疾患のある妊婦など、SMMのリスクが高い出産では、緊急時の対応が容易になるため医学的適応があると考えられる。早産の女性もSMMのリスクが高いが、早産のみで硬膜外麻酔が推奨されることはめったにない。硬膜外麻酔がSMM予防に役立つというエビデンスは不足していたため、医師から硬膜外麻酔を提案されても、妊婦が納得した上で選択することは難しかった。
そこで著者らは、分娩時の硬膜外麻酔がSMMに及ぼす影響を明らかにするために、大規模コホート研究を実施することにした。組み入れ対象は、2007年1月1日から2019年12月31日までにスコットランドのNHS病院で出産した女性で、妊娠週数は24週0日から42週6日まで、経腟分娩または緊急帝王切開により出産した場合とした。あらかじめ分娩時の帝王切開が予定されていた妊婦は除外した。
引用元:
分娩時の硬膜外麻酔、母体合併症リスク減と関連(日経メディカル)