精子がつくられる仕組みについて、熊本大学の研究グループは、特定の遺伝子が精巣の中の細胞分裂をコントロールするなど重要な役割を果たしていることがわかったと発表しました。
研究グループは「無精子症など不妊症の原因解明につながることが期待される」としています。

熊本大学発生医学研究所の石黒啓一郎教授らのグループは、精子の形成と、精巣の中で行われる「減数分裂」という細胞分裂との関わりについて研究成果を発表しました。

それによりますと、減数分裂が終わったあと、精子がつくられるようになるまでのメカニズムはこれまで明らかになっていませんでしたが、今回の研究では、オスのマウスの精巣にある「HSF5」という遺伝子の働きを妨げたところ、精子がつくられなくなり不妊になったということです。

解析を進めると、この遺伝子が精巣の中で行われる減数分裂を正常に終わらせ、さらに精子の形成に関わる遺伝子を活性化させる重要な役割を果たしていることがわかったということです。

横浜市立大学が行った調査によりますと、精子が正常につくられずに不妊治療を受けている男性のうち、42%は原因がわかっていません。

研究グループは「無精子症などの不妊症の原因解明につながり、不妊治療の発展に貢献することが期待される」としています。

引用元:
精子形成の要となる遺伝子発見 熊本大学の研究グループ(NHK)