今年に入り、演歌歌手の藤あや子さんや俳優の西丸優子さんが、子宮体がんで手術や抗がん剤治療を受けたと公表しています。子宮体がんの症状やリスクとともに、最新の治療方法などを紹介します。

やや肥満気味で57歳のAさんは、もともと月経不順で不妊治療も受けたことがあります。出産の経験はなく、52歳で閉経を迎えました。半年前より時々、おりものに血液が混じるようになり、心配で近くの婦人科を受診しました。

超音波検査と子宮内膜細胞診を受け、内膜が部分的に厚く、細胞診でも異常がみられるといわれました。総合病院の婦人科で子宮内膜の組織検査とMRI検査を受け、子宮体がんTB期と診断され、子宮と卵巣・卵管の摘出手術を受けました。

子宮がんには大きく分けて2種類あります。1つはヒトパピローマウイルス感染で発生する子宮頸(けい)がんで、もう1つが子宮体がんです。子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、子宮体がんはその奥の子宮内腔の内膜と呼ばれるところの細胞ががん化したものです。

この2つのがんは、がん細胞のかたちも原因も異なります。

日本では、子宮体がんに毎年1万7千人ほどが罹患(りかん)しています。50代が発症のピークです。近年、食生活の西洋化や生涯の月経回数の増加などで、子宮体がんの罹患者も死亡者も増えており、注意が必要です。幸い子宮に限局していれば、手術や術後の抗がん剤治療などで9割以上が治ります。

引用元:
歌手・藤あや子さんが闘う子宮体がん 50代が発症ピーク、ホルモンと遺伝子変異が原因 (産經新聞)