フランスParis大学のPaul Gougis氏らは、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いた癌治療が妊婦・胎児・新生児に及ぼす影響を、WHOの国際ファーマコビジランスデータベース「VigiBase」を利用して、その他の抗癌薬と比較するコホート研究を行い、ICI曝露による妊娠関連有害事象の増加は見られなかったと報告した。結果は2024年4月17日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

 癌治療中の妊娠はまれだが、乳癌や子宮頸癌、ホジキン病、メラノーマ、白血病などは起こり得る。妊婦に対する癌治療薬の選択は非常に難しく、信頼できるデータが求められている。ICIを妊婦の癌治療に使う場合、胎児への免疫寛容に悪影響が出る可能性が懸念される。しかし、妊娠関連有害事象について、ICIと他の抗癌薬を比較した研究はこれまで報告されていなかった。そこで著者らは、ICIが他の抗癌薬に比べ、妊婦、胎児、新生児の有害な転帰を増やすかどうかを検討するコホート研究を実施することにした。

引用元:
妊婦のICI使用は他の抗癌薬に比べ有害事象増やさず(日経メディカル)