(1)NEJM誌から 妊婦へのRSVワクチン、第3相試験が早期中止
 ベルギーGSK Belgium社のIlse Dieussaert氏らは、乳児の呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染症を予防する目的で、GlaxoSmithKline社が妊婦用に開発していたRSV融合前F蛋白質ベースのワクチン(RSVPreF3-Mat)の有効性と安全性を検討する第3相臨床試験を行い、妊婦1万人の登録を目標にしていたが、試験を早期中止したと報告した。ワクチン群の方が乳児のRSV感染症リスクは低かったが、プラセボ群に比べ早産リスクの増加が見られたためだ。結果はNEJM誌2024年3月14日号に掲載された。

(2)JAMA Network Open誌から 経口抗凝固薬とSSRIの併用は大出血リスク増加
 カナダMcGill大学のAlvi A. Rahman氏らは、英国のClinical Practice Research Datalink(CPRD)データベースを利用して、心房細動のために経口抗凝固薬(OAC)を使用している患者を対象に、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を併用している患者の出血リスクを検討する症例対照研究を行い、SSRIとOACを併用している患者では、OAC単独の患者よりも大出血のリスクが高かったと報告した。結果は2024年3月22日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(3)BMJ誌から 英国の癌発症率と死亡率、25年間の変遷を調査
 英国Cancer Research UKのJon Shelton氏らは、公的な統計データを利用して1993〜2018年の癌の発症率と死亡率の変遷を調べる後ろ向き研究を行い、この間に年齢標準化発症率は男女ともわずかに増加していたが、年齢標準化死亡率は男女とも減少していたと報告した。結果は2024年3月13日のBMJ誌電子版に掲載された。

(4)NEJM誌から グリオキシル酸使うヘアケアに急性腎障害リスク
 フランスHôpital de la ConceptionのThomas Robert氏らは、グリオキシル酸を用いた美容室での毛髪をストレートにする施術が原因で、急性腎障害を発症したと考えられる患者の治療を行い、NEJM誌2024年3月20日号にCorrespondenceとして症例報告した。リポートには、原因がグリオキシル酸であることを強く示唆する動物実験のデータも含まれている。

(5)JAMA Surgery誌から 凍結保存した副甲状腺の自家移植治療の経済性
 米国Washington大学St Louis校のC. Corbin Frye氏らは、頸部手術を受ける患者の副甲状腺組織を凍結保存して、恒久的な副甲状腺機能低下症になった患者に自家移植する治療を行ったところ、約7割の患者で移植組織が機能しており、費用対効果も良好だと報告した。結果は2024年3月20日のJAMA Surgery誌電子版に掲載された。

引用元:
妊婦へのRSVワクチン、第3相試験が早期中止 他(日経メディカル)