早期子宮頸癌に対する非根治手術(円錐切除術/単純子宮全摘出術)は安全性が高く、円錐切除術により妊孕性が温存でき得ることが、国際共同前向きコホート研究であるGOG-0278試験の結果明らかとなった。3月16日から18日までサンディエゴで開催された米国婦人科腫瘍学会(The Society of Gynecologic Oncology、SGO)Annual Meeting on Women’s Cancer(SGO 2024)で、カナダUniversity of TorontoのAllan Covens氏が発表した。
GOG-0278試験は、脈管侵襲陽性のIA1期およびIA2-IB1期の子宮頸癌患者に対する非根治手術の有効性と周術期罹患率を検証し、円錐切除術後の妊娠転帰を評価する前向きコホート研究。2012年10月から2021年10月までに224人が登録された。そのうち72人が妊孕性温存術として骨盤リンパ節郭清を伴う円錐切除術が行われ(円錐切除術群)、妊孕性温存を希望しない152人のうち、浸潤が10mm未満の患者に単純子宮全摘出術が行われた(単純子宮全摘出術群)。なお、円錐切除術群において、浸潤が10mm未満の場合は子宮頸管内掻爬(ECC)のみが行われ、両群ともに(1)浸潤が10mm超、(2)骨盤リンパ節転移陽性、(3)補助療法が必要──を満たす患者は、生存期間の追跡のみが行われた。
円錐切除術群のうち67人、単純子宮全摘出術群のうち134人が解析対象となり、ステージIA1-IA2はそれぞれ45%と48%、ステージIB1は55%と52%だった。両群ともに低侵襲手術が行われたのは96%、開腹術が行われたのは4%だった。リンパ節転移陽性または脈管侵襲を伴う10mm以上の浸潤に対して術後放射線療法が実施されたのは、円錐切除術群で11人、単純子宮全摘出術群で9人だった。また、グレード3以上の有害事象は単純子宮全摘出術群のうち7人(5%)に認められた。
観察期間中央値37カ月(0.2-93)において、再発は円錐切除術群で3人に認められた。死亡は2例に見られたが、いずれも疾患との因果関係は認められなかった。
妊孕性に関して、円錐切除術群のうち31人が妊娠を希望し、15人の患者で16件の妊娠が認められた。そのうち自然流産は4例、早産は3例、正期産は9例だった。
以上の結果から、Covens氏は「早期子宮頸癌に対する非根治手術は安全性が高く、円錐切除術により妊孕性温存が可能な可能性が示されたが、円錐切除術は再発が起こり得るため入念なサーベイランスが必要だ」と結論した。
引用元:
早期子宮頸癌に対する非根治手術は安全で円錐切除術による妊孕性温存が可能な可能性【SGO 2024】(がんナビ)