国立国際医療研究センターの細澤麻里子氏らは、環境省のエコチル調査のデータを利用して、妊娠中に自閉スペクトラム症(ASD)傾向が強いと見なされた女性の出産アウトカムについて検討し、早産と不当軽量児(SGA)出産のリスクが有意に高かったと報告した。結果は2024年1月23日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

 ASDと診断された患者は、医療に十分にアクセスできない、複数の慢性疾患を有する、出産前の心理的苦痛が大きい、妊娠の合併症のリスクが高い、といった健康格差に直面する可能性がある。また、ASDはその名の通りスペクトラム(連続体)であり、ASD傾向はあるがASDと診断されない人も少なからず存在する。そうした人も、ASD患者と同様の社会的な困難や心理的な困難を抱えている可能性が高い。そこで著者らは、全国的なバースコホートを利用して、ASD傾向のある妊婦と有害な出産アウトカムの関係を検討することにした。

引用元:
自閉スペクトラム症傾向の妊婦に早産リスク(日経メディカル)