新型コロナウイルスの流行で負担がさらに増した――。子育てと家族の介護が重なる「ダブルケア」の実態をソニー生命保険(東京)が調べたところ、大学生以下の子を持つ経験者の3割がこう答えたことが明らかになった。同社は25日、詳細な結果をホームページで公表する。
【図でわかる】ダブルケア、1日の流れはこうなる
3年間に及んだ新型コロナ禍は、子どもの通学や介護サービスが感染拡大のたびに停止。普段よりも重い負担が家庭に集中し、ダブルケアを担う人が苦境に陥っていたことを裏付けた初の全国調査とみられる。
調査は2023年10月、子育てと介護の両立に直面もしくは経験した30〜59歳の男女1000人を対象にインターネットで実施。ダブルケア研究の第一人者として知られる横浜国立大の相馬直子教授と英ブリストル大の山下順子上級講師が監修した。
対象者のうち855人が、新型コロナの流行期にダブルケアを経験したと回答した。全体の31%が感染拡大前と比べ、子育ての負担が増えたと答えた。介護の負担増を感じた人も同程度だった。
新型コロナ禍は感染拡大のたびに社会経済活動の停止や行動制限が繰り返され、子育てと介護を同時に担うダブルケアラーたちの心身の負担は特に増していたことがうかがえる。
また、流行期には企業の倒産や業務の縮小が相次いだことから、賃金の減少に伴う経済的な負担も増加していたとの指摘もある。
ダブルケアを巡っては、毎日新聞が国の就業構造基本調査を基に実施した独自集計で、その重い負担と向き合う人が全国で少なくとも29万3700人(17年時点)に上ることが判明。超高齢社会や晩婚・晩産化を背景に担い手が急速に広がっているとみられる。【井手千夏、斉藤朋恵】
引用元:
子育て・介護「ダブルケアラー」の3割、新型コロナで心身の負担増(Yahoo!ニュース)