国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)の周産期・母性診療センター産科の小川浩平診療部長、上原有貴医師らの研究グループは、妊婦の母親318人を対象とした調査を実施しました。母子健康手帳情報を用いたコホート研究により、妊娠中に過剰な体重増加(妊娠前のBMIが18.5kg/m2未満の場合15kg以上、18.5kg/m2以上25kg/m2未満の場合13kg以上)があった女性は、適切な体重増加[1]だった女性と比べて将来慢性疾患を発症する調整オッズ比[2]が糖尿病で約1.4、高血圧で約1.5、肥満で約1.8となることを明らかにしました(図1)。本研究成果は、2024年1月5日、国際的な学術誌「Scientific Reports」誌に掲載されました。
※本研究は妊娠中の過度な体重制限を推奨するものではありません。妊娠中は適切な体重増加を心がけてください。

[1]「適切な体重増加」の基準は妊娠前のBMIが18.5 kg/m2未満の場合12kg以上15kg未満。BMIが18.5 kg/m2以上25 kg/m2未満の場合10kg以上13kg未満。それに満たない場合は「不十分な体重増加」と定義。
[2]オッズ比とは、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較して示す統計的な尺度のこと。
妊娠中の体重増加と将来の慢性疾患との関連の図

引用元:
妊娠中の過剰な体重増加は将来の慢性疾患高リスクと関連 〜妊婦の母親を対象に母子健康手帳を用いた研究で解明 妊娠中は適切な体重増加が重要〜