島根】出産直後のママたちが安心して子育てできる環境を整えたい――。松江市の助産院が、0歳児の一時預かりを今春から始めようと、29日までクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。「疲れているママたちに救いの手を差し伸べてほしい」と寄付を呼びかけている。

【写真】0歳児の一時預かりを4月から始める予定の坂本亜也子さん=2024年1月10日、松江市乃木福富町、堀田浩一撮影

 0歳児の一時預かりを目指すのは、松江市乃木福富町で助産院「Aya母乳育児相談室」を運営する助産師の坂本亜也子さん。18年前に開業して以来、約5千組の親子の母乳育児を支援してきた。2021年からは赤ちゃんの健康チェックや育児相談などに応じる産後ケア事業も開始。これまで400人近い母子が宿泊や日帰り利用している。

 一方、産後ケアを低額で利用できる公的な補助は、松江市では年間7日分まで。育児不安を持つ母親たちは「とても足りない」と感じてきたという。坂本さんは、産後うつで自殺を考えたこともあったなど、母親たちから苦しい胸の内を多く聞いてきた。

 松江市内では、乳児を預かる保育所は市内に数カ所あるが、ほとんどが1歳児以上が対象。坂本さんは「親子の様子をよく知る助産院で、生後間もなくから乳児を一時的に預かるサービスがあれば救われるママはたくさんいるだろう」と思い立った。

 計画では、国の補助制度を活用して保育室を増築し、4月から生後8日目以降の0歳児を1日3人まで受け入れる。坂本さんをはじめ、看護師や保育士ら助産院のスタッフが対応し、利用料は4時間800円、8時間1600円に設定する予定だ。坂本さんは「赤ちゃんを預けて自宅で睡眠を取ったり、買い物に出かけたりして、心身を回復してもらいたい」と話す。

 増築には1千万円以上かかる見込み。国の補助は最大400万円で、残る費用をCFサイト「READYFOR」で、「0歳児ママ応援プロジェクト」(https://readyfor.jp/projects/aya2024)として募っている。一口5千円から。問い合わせは坂本さんにメール(ayako1808@gmail.com)で。(堀田浩一)

引用元:
出産直後のママに「心身回復を」 助産院の0歳児預かりへ、資金募る(Yahoo!ニュース)