病院だけに身元を明かす「内密出産」で生まれた子らの「出自を知る権利」を巡り、熊本市と慈恵病院(熊本市)が共同で設置する検討会の第5回会合が11日、同病院であった。蓮田健理事長が昨年10月に視察したフランスの匿名出産を踏まえ、「(出自情報の)開示時期は子の年齢を定めず、個別に対応すべき」と報告した。
フランス視察では、匿名出産を行った母親や生まれた子らに聴き取った。蓮田理事長は、求める出自情報には個人差があり、母と子の権利を対立軸として捉えていないと指摘した。臨床心理士やソーシャルワーカーら専門職が母子を支援し、出自情報にかかわる制度が整っていると説明した。
蓮田理事長は「母親が提供できるすべてのものが出自情報で、子どもへの開示に検討が必要か、そうでないかに分類される」と述べた。
非公開だった意見交換後、森和子座長らが取材に応じた。報告書の作成に向けて今後、出産から真実告知まで、実際の内密出産の流れに沿って議論を進める方針を確認したという。次回会合は出自情報の範囲を中心に検討するとした。
引用元:
内密出産 出自情報開示時期「個別対応を」慈恵病院(読売新聞オンライン)