ズワイガニは全身が暗赤色をしているカニの仲間。ヤドカリの仲間で足が8本のタラバガニとは食感も違うため、また違った楽しみ方ができますね!

「ズワイ」の語源は細い木の枝を指す古語「楚(すわえ)」に由来し、市場では大型の雄だけをズワイガニと呼ぶそうです。雄と雌では大きさが異なり、雄は北陸では越前ガニ、山陰では松葉ガニなど、雌は親ガニ、セイコガニ(セコガニ)、コッペガニ、香箱ガニなどと呼ばれます。漁獲期間は毎年、立冬に当たる11月6日ごろからわずか2カ月間あまりしかなく、この期間にしか食べられない希少なカニです。冬の代表的な味覚として親しまれ、年末やお正月などの特別な行事にも欠かせない食材となっています。

 そんなズワイガニには多くの栄養素が含まれていることがわかっています。たとえば、エネルギーの生成と疲労回復に有効なビタミンB1、細胞の新陳代謝や皮膚・粘膜の健康に役立つビタミンB2、神経や血液を正常に働かせてくれるナイアシンとビタミンB6も含まれます。ビタミンB群の中でズワイガニに特に豊富なのがビタミンB12。赤血球をつくるのに欠かせない栄養素で、貧血や肩こりの予防に役立つことがわかっています。また、栄養ドリンク剤のイメージが強いタウリンも多く含まれています。肝臓の働きを助け、疲労回復や糖尿病予防にもつながる可能性があります。

さらにズワイガニは、動脈硬化や皮膚・血管の老化を防いでくれるとされる抗酸化物質のアスタキサンチンを効率的に摂取できる食材でもあるのです。アスタキサンチンの抗酸化力はトマトに含まれるリコペンの1.6倍、緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンの4.9倍とトップクラスの力を誇っています。糖尿病患者を対象にした実験では、アスタキサンチンを3週間取ってもらうことで酸化ストレス物質が少なくなったり、抗酸化酵素が増加した報告があります。

アスタキサンチンはDHAやEPAと一緒に摂取することで、免疫機能を改善し、血管疾患や感染症のリスクから体を守る働きも期待されています。サバやブリ、サンマやマグロなどの魚と一緒に食べてみるのもおすすめですよ!

引用元:
「スワイガニ」は疲労回復に役立つ栄養素が豊富な冬を代表する味覚【時間栄養学と旬の食材】(日刊ゲンダイヘルスケア)