子宮がんは、子宮の入り口付近にできる「子宮頚がん(頚がん)」と、子宮本体にできる「子宮体がん(体がん)」に分けられます。
体がん患者は20代から徐々に増え始め、50〜60代がピークです。一方、頚がんは20歳を過ぎる頃から急増し、40代から50代でピークに至り、その後もあまり減りません。
頚がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVワクチンによって、発病リスクを6〜7割減らすことができますが、日本では諸般の事情でワクチン接種率が低いのはご存じのとおりです。
対策型の子宮がん検診は、主に頚がんを対象にしています。体がんのほうは不正出血などで受診し、早期に発見される人が多い(全体の約70%)のですが、子宮頚がんではほとんど自覚症状がなく、発見が遅れることが多いからです。
ちなみに国立がん研究センターの「がん情報サービス」によれば、子宮頚がんの5年生存率は全体で72.5%。ただしステージTなら90.7%、ステージUで73.3%になっています。また、子宮体がんは、ステージUまでに見つかれば、5年生存率は90%以上です。対策型の子宮がん検診は、市町村が行うことになっており、費用は500〜2000円程度。しかし、会社でやっているところも少なくありません。対象は20歳以上で、とくに異常が見つからなくても2年に1回受けることが推奨されています。
内容は問診票と細胞診です。子宮頚部に専用器具を入れて、表面の細胞を採取して顕微鏡で調べます。
気になる発見率ですが、日本医師会によれば、受診者1万人当たり、要精密検査が240人で、実際に頚がんが見つかる人は2人です。要精密検査と言われた人の多くは「細胞異形成」と呼ばれる、一種の前がん状態になっています。しかし経過観察で自然消滅していくことも多いようです。
引用元:
「子宮がん検診」での発見は1万人当たり2人…自覚症状が乏しく発見が遅れやすい【健康指標の意味を知る】