東京都墨田区の社会福祉法人賛育会(小堀洋志理事長)は28日、親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」を、同区の賛育会病院(199床)に2024年度に設置する構想を進めていることを明らかにした。
医療機関が運営する赤ちゃんポストは、国内では熊本市の慈恵病院が07年に設置した「こうのとりのゆりかご」のみ。実現すれば全国2例目となる。
賛育会は東京、長野などで計16の医療・福祉施設を運営している。賛育会病院は産科や婦人科、小児科などを持つ。法人によると、赤ちゃんポストは生後4カ月までの早期乳児を対象とし、専門の医療スタッフが24時間体制で対応できるようにする。母親が病院関係者にのみ身元を明かす内密出産の導入も検討している。
4月に法人内でプロジェクトチームを発足させ、ドイツや慈恵病院など先行例の現地視察も行った。都や墨田区にも計画を説明しており、今後、児童相談所や養子縁組の支援を行う団体などとも具体的に協議する。法人は取材に対し「早ければ24年4月に妊娠相談事業を始め、内密出産、赤ちゃんポストの順に開始したい。一人でも多くの赤ちゃんの命を救いたいという意識で取り組み、行政や関係団体と慎重に協議を進める」と話した。
都内では、江東区の医療法人社団「モルゲンロート」も赤ちゃんポストの設置構想を明らかにしているが、用地取得のめどが立たず、区との具体的な協議も実現していない。医療機関以外では、北海道当別町の市民団体が乳幼児を匿名で預かる「ベビーボックス」を22年5月に設置している
引用元:
東京に「赤ちゃんポスト」 墨田区の病院が2024年度に設置構想(毎日新聞)