働く女性の増加・生き方の多様化・未婚化・晩婚化・晩産化などの影響で、妊活の一選択肢として卵子凍結に関心を示す女性が増えている。フェムテックのブームで、卵子凍結の情報やサービスを目にする機会が増えていることも背景に。こういった社会トレンドから、日本産科婦人科学会は今年5月、卵子凍結に関する正しい情報をまとめた動画を公開した。着実に認知は高まっているものの、実際にはどれくらいの女性が卵子凍結を考えたことがあり、そして、どんなことに不安を感じているのか?調査対象は限定的だが、参考になる調査結果が公表された。

目次
調査概要
調査結果
卵子凍結を考えたことがある、5割
卵子凍結を考えた理由
卵子凍結にあたり、不安なこと
卵子凍結に関する正しい知識を得たい、7割
調査概要
ヘルスケア・医療領域でITソリューションを提供するメンタルヘルステクノロジーズ(東京・港)が、年収500万円以上の女性会社員106名を対象に、卵子凍結に関する意識調査を実施した(2023年4月)。



調査結果
卵子凍結を考えたことがある、5割
「将来に備えて卵子凍結の選択肢を考えたことがあるか?」聞いたところ、「ある」と回答した女性は45.2%で、約半数に上った。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ



卵子凍結を考えた理由
前問で「考えたことがある」と回答した女性に「考えたことがある理由」を聞いたところ(複数回答)、最多は「年齢を重ねると妊娠が難しくなるから」で83.3%。次いで、「将来の保険・選択肢として残しておきたいから」で47.9%。妊活が遅くなることはまだ確定していないものの、遅くなるかもしれない可能性に備えて利用を考える女性が多いことがわかった。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ

他、フリー回答では次の理由が寄せられた。

子供は欲しいが結婚の予定が今はないから(29歳)
同性の恋人がいるので、将来の選択肢として備えておきたいため(31歳)
子供は欲しいがまだ産むタイミングじゃないと思ってるから(33歳)
現在は子供を持つことを考えてないが将来万が一欲しくなったときのため(29歳)
若い時の卵子の方が、子どもの先天性の病気等のリスクが低いのかなと感じるため(29歳)
未来で後悔したくないから(30歳)
卵子凍結にあたり、不安なこと
卵子凍結を考えたことがある女性に、「卵子凍結にあたって、どのような不安があるか?」と聞いたところ(複数回答)、最多は「価格が高い」で64.6%。仕事との両立や、薬の副作用による心身・生活への負担を不安に思う女性も多いことがわかった。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ



卵子凍結に関する正しい知識を得たい、7割
卵子凍結への関心は高いものの、正しい知識を持っている女性は少ないようだ。「卵子凍結に関する正しい知識を持っていると思うか?」聞いたところ、「そう思う」はわずか21.7%だった。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ



「そう思う」と回答した女性に、卵子凍結に関する情報の入手先を聞いたところ、最多は「Webメディアなどのオンライン媒体」で47.8%。家族よりも職場の方が話しやすいのか、次いで多かったのは「会社の同僚や先輩・後輩」。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ



最後に、「将来に備えて卵子凍結に関する正しい情報を取得していきたいか?」聞いたところ、73.8%が「そう思う」と回答した。情報ニーズは高そうだ。


【出典】メンタルヘルステクノロジーズ



引用元:
卵子凍結の利用「考えたことがある」5割、その理由と不安なこと(WOMAN'S LABO)