群馬県高崎市は2日、生後間もない赤ちゃんの希少疾患の可能性を調べる「新生児マススクリーニング検査」のうち、公費負担の対象外となっている9疾病に対する任意検査費用を市費で助成すると発表した。任意検査への助成は県内初という。検査で9疾病の陽性が確認された場合、通院にかかる交通費も支援する。
新生児マススクリーニング検査は生後4〜6日に血液を採取して実施し、さまざまな疾病の可能性を見つけられるとされる。現在は先天性代謝異常などの20疾病の検査については県費で賄っている。
新たに独自助成する9疾病は、免疫細胞の異常である「重症複合免疫不全症」、筋肉が衰える「脊髄性筋萎縮症」など。現在も対応医療機関で希望すれば検査できるが、費用は新生児の養育者の自己負担となっている。
9疾病まで拡大して検査できる医療機関が市内でも出てきたことや、早期発見・早期治療が欠かせないことから独自助成を決めた。難病に対応する医療機関や医師が限られているため、通院時の交通費も支援することにした。
検査費はおおむね実費に相当する1人1万円を上限に助成する。交通費は往復分として県内2千円、関東甲信越2万円、その他3万円を年4回まで支援する。
10月1日以降に生まれた新生児の養育者が対象。事業費は1年間の新生児数の半分に当たる1300人分の検査費など約1300万円。関係する補正予算案を市議会9月定例会に提出する。
市によると、出産に対応している市内の全6産科医療機関が10月以降、9疾病まで拡大した検査をできるようになる見込み。市は「安心して産み育てられるように子育て世帯の負担を軽減したい」としている。
引用元:
赤ちゃんの珍しい病気 検査を支援 群馬・高崎市(上毛新聞)