2023年6月に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2023)では、卵巣癌領域で2つの演題が大きな注目を集めた。そのうちの1つが、PARP阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法の有効性を示した初の第3相試験であるDUO-O試験だ。ASCO 2023では1回目の中間解析の結果が示され、腫瘍にBRCA変異のない新規診断の進行上皮性卵巣癌に対し、標準治療に加えてデュルバルマブとオラパリブを投与することで、標準治療のみと比べて無増悪生存期間(PFS)を有意に延長することが明らかとなった。

 もう1つは、卵巣癌において葉酸受容体α(FRα)を標的としたファースト・イン・クラスの抗体薬物複合体(ADC)mirvetuximab soravatansineの有効性を検証した第3相MIRASOL試験で、FRα高発現かつ既治療の白金系抗癌薬抵抗性卵巣癌に対して、化学療法よりも全生存期間(OS)を有意に改善することが報告された。

 これらの試験結果の解釈と日常診療への影響について、東京慈恵会医科大学産婦人科講座主任教授の岡本愛光氏に解説してもらった。

引用元:
免疫療法とADCの台頭で卵巣癌治療は新時代へ(日経メディカル)