赤ちゃんの遺棄・虐待事件が絶えない背景には、予期せぬ妊娠をしてしまったり、経済的・精神的な不安から医療機関を受診できずに出産を迎えてしまうなど、社会的に孤立している妊婦が支援を受けられていないことが要因と考えられます。
認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は、孤立出産や赤ちゃん遺棄を防ぐために未受診妊婦を支援するフローレンスの「無料産院」事業について、第二弾提携先として2023年8月1日から、関東圏では初めて「まつしま病院」(東京都江戸川区、理事長:益原千加)、中部圏では初めて「いとうレディースケアクリニック」(岐阜県本巣郡北方町、理事長:伊藤俊哉)と提携し、京都に続き、東京や中部地方でも「健診・出産費用が払えない経済的に困難を抱えた未受診妊婦」への支援を開始することを発表いたします。

未受診妊婦を支援するフローレンスの「無料産院」事業の取り組み
フローレンスは2022年10月より、フローレンスのにんしん相談に相談した妊婦への経済的支援として、妊婦健診の初回受診料をフローレンスが代わりに支払う「初回受診料支援」に取り組んできました。しかし、初回受診料支援だけでは不足している部分も明らかになってきました。

こうした制度の狭間に陥り、経済的・精神的に不安や困難を抱え医療機関を受診できず悩んでいる未受診妊婦に対し、フローレンスは、にんしん相談を受け付けるとともに、提携病院での妊婦健診・出産費用をフローレンスが代わりに支払い、医療機関を受診してもらうことで母子ともに危険な状態で出産に至ることを防ぐフローレンスの「無料産院」事業を開始しました。妊婦健診の受診をきっかけに行政などの支援につなげることで、母子を支援し、赤ちゃん遺棄を防止します。この事業は休眠預金を活用した助成金とフローレンスへの寄付などを原資に行っています。
フローレンスの「無料産院」事業は、京都市の第二足立病院を第一弾提携先として2023年6月1日からスタート。すでに50件以上のにんしん相談がよせられています。今回、関東では初めて、江戸川区「まつしま病院」が、また中部地方では岐阜県本巣郡北方町の「いとうレディースケアクリニック」が新たに「無料産院」事業の提携先に決定しました。これからも未受診妊婦への支援の輪をさらに広げ、赤ちゃん遺棄ゼロを目指します。この「無料産院」事業では、未受診妊婦が経済面での心配なく出産できる場所を増やすことも目的としており、今年度中に全国から10院を目標に提携先の病院を引き続き募集しています。

引用元:
未受診妊婦を支援するフローレンスの「無料産院」事業 関東初・中部初のパートナー病院が決定! まつしま病院(東京)、いとうレディースケアクリニック(岐阜)と新たに提携(時事通信)