大阪府で性感染症の一つ「梅毒」の感染者が、法律で全数把握が定められた1999年以降、過去最悪のペースで増加しています。
大阪府感染症情報センターによりますと、7月23日までに1142例が確認され、これまで年間報告数として最多であった2022年の同じ時期の873例を上回っています。
担当者に傾向と対策を聞きました。
男性では、20〜40代が全体の72%を占め、20〜24歳の感染者が最も多くなりました。また、女性では、20代が67%を占めています。
大阪府感染症センターの担当者によりますと、今年度は20代前半の男性の感染者が増えているのが特徴の1つで、「若い世代への啓発が必要」と指摘しています。SNSやマッチングアプリの利用など行動パターンの変化が要因の1つとみられていて、「パートナーへの感染拡大を防ぐためにも、気になる症状があればすぐに受診してほしい」と呼びかけています。
梅毒の感染者は全国的にも増えていて、コロナ禍が落ち着き、性的接触の機会が増えていることが要因とみられています。性風俗の利用やSNSを通じた出会いなどで不特定多数との性的接触の増加が懸念されています。
予防には、コンドームの使用が有効ですが、コンドームが覆わない部分の皮膚や粘膜に症状があると感染する可能性があります。
大阪府感染症情報センターでは、疑わしい症状がある場合は性的接触を控え、不特定多数との性行為を避けるよう呼びかけています。特に妊娠中の女性のパートナーの男性は、特に注意が必要として、感染を疑う症状がある場合は早めに医療機関を受診するよう求めています。
感染力の強い、梅毒トレポネーマという細菌が、主に性行為等で粘膜や小さな傷口から侵入して感染します。
大阪府によると、感染がおきた部位(陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができたり、手のひら・足の裏・体全体に赤い発疹が出たりすることがあります。
症状が出ない場合もあり、感染していることに気付かず放置していると、髄膜炎、進行性まひ、認知症等、重大な障がいを起こす場合があります。
妊娠中の女性が感染すると、胎盤をとおして胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡など、さまざまな症状や障がいを起こすことがあります。また、梅毒に感染していると、HIV感染症などの他の性感染症に感染しやすくなります。
引用元:
関西2023.08.01 06:00 梅毒の患者が過去最多のペース 20代前半の男性が増加 専門家「行動パターンの変化が要因」大阪(読売テレビ)