対象の論文
記事 妊娠糖尿病のスクリーニングに持続血糖測定を活用
原文 Continuous glucose monitoring in individuals undergoing gestational diabetes screening
日本語 機械翻訳
この論文に着目した理由
 本研究では、妊娠中に妊娠糖尿病(GDM)スクリーニングを受けた女性における持続グルコースモニタリング(CGM)指標と有害転帰との関連を評価した。

 CGMによる血糖値140mg/dLの目標範囲超過時間(TAR)と新生児の有害転帰増加の関連が示されており、今後の新たな血糖評価プロトコルへの知見につながるものと考えられた。

私の見解
 具体的な結果は、以下の通りだった。

92例が分析対象
17例(18.5%)がTAR 10%以上で、TAR 10%以上群では10%未満群よりも新生児の複合有害転帰の割合が有意に高かった(63% vs 18%)
TAR 10%以上群では新生児の低血糖の割合が高く(47% vs 14.5%)、入院期間も長かった(4日 vs 2日)
 国際的に、より良いGDMスクリーニング法が必要とされている。本研究結果は、妊娠中にCGMスクリーニングを用いることで、従来の2段階スクリーニング法では検出されない血糖値の上昇(+新生児有害リスク上昇)を同定できる可能性があることを示唆しており、有益な知見と言えるだろう。

日常臨床への生かし方
 本研究は比較的少人数を対象としたものであり、結果をすぐに臨床応用できるわけではない。今後、日本人を対象とした同様の研究を実施し、本邦での検証が進められることが望まれる。

 なお、将来的には、GDM検査にCGMを活用することで遠隔実施が可能になることも予想される。


重見大介(しげみ・だいすけ)
産婦人科専門医、公衆衛生学修士、医学博士。株式会社Kids Public 産婦人科オンライン代表。2010年、日本医科大学卒業。2018年、東京大学大学院公共健康医学専攻(SPH)卒業。2022年、東京大学大学院博士課程(医学部医学系研究科 臨床疫学・経済学)修了。主に産婦人科領域の臨床疫学研究に取り組んでいる。また、遠隔健康医療相談「産婦人科オンライン」代表を務め、女性がオンラインで専門家へ気軽に相談できる仕組み作りに従事している。他に、HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がんに関する啓発活動「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を運営。Yahoo!ニュース個人オーサー。

引用元:
妊娠糖尿病スクリーニングとしての持続血糖測定 株式会社Kids Public産婦人科オンライン代表・重見大介(m3.com)