子育てに直面したときに、巷で耳にする、あんなウワサ、こんな説。それってほんとうに根拠があるの? 


これまで、気になる論文を読んできた、情報理工学博士の山口先生が、世の中にあふれる「子育て説」を科学の面から一刀両断。現在子育てに悩んでいる方、なにかヒントが見つかるかもしれませんよ! 

第43回目は、「おもちゃを選ぶ基準」​についてお話しします。

おもちゃを選ぶときのポイントは
小さい子どもにスマホを与えていいか、そうではないか、という議論は永遠に続きそうですね。

昔、テレビが出てきたとき、子どもにテレビを見せたら頭が悪くなるという議論がありましたが、今でも子どもにテレビを見せるかどうかは各家庭によりけで、大切なのは、利用の仕方ですよね。

画面を見続けることに問題があるのは既に指摘されている通りですが、どうしてスマホなどを渡すのかというと、忙しい親としては子どもがずっと遊んでくれそうなものを与えたいという気持ちがあります。

おもちゃを選ぶのはとても難しい課題なのですが、気にすべき項目について書いてみようと思います。

一貫した話は、おもちゃが中程度の刺激(関連記事<子どもの脳を発達させるために、親がすべきことって?【理系博士の子育て】>にて公開中)になっているかどうかが大事です。

子どもにとって、おもちゃが簡単すぎてもつまらないですし、難しすぎてもつまらないです。

レゴ®などは、年齢に応じてサイズや難易度などがレベルアップしていきますが、その設定がとてもうまくできているため、長く使われているのでしょう。

また、中程度の刺激を与えていくのに大事なこととして、明るくて色が多いものは刺激が増えます。

レゴ®のなかでも、小さい子ども向けの商品は色が多いので、そこも刺激が大きいのだと思います。他には、ボールプールなども一色だと見た目は綺麗かもしれませんが、さまざまな色があるほうが子どもへの脳への刺激は多くなります。

YouTube動画は“おもちゃ”にしていい?
たとえば、YouTubeの動画などもうまく活用すれば、中程度の刺激になることも多いです。

単純な話、明るくて色が多いものが子どもにとっての刺激になるので、動画はその要素を持ち合わせていることになります。
一方で、脳への中毒性があると言われているので、時間を決めたり、利用のルールを決めないと、せっかくの良い刺激よりも悪い作用のほうが大きくなるでしょう。

もし、親がうまくコントロールできない、忙しいからとりあえず動画、などであれば、他の刺激に切り替えた方が安全でもあります。どこまで親が管理できるのかを見極めたうえで、うまく活用したほうがよいかと思います。

日々の生活のなかで、どのようなものが中程度の刺激になるかは、私も悩みが深いです。

その月齢それぞれに適した刺激があるので、さまざまな一覧を参考にしながらおもちゃを探したいですね。

手をひねったことができるようになる月齢には、手をひねるようなこと。ものをつかめるようになるときには、その動きにあわせたもの。

今は月齢に応じたおもちゃをレンタルするサービスなどもあるようなので、そのあたりもうまく活用したいところです。

今後も、理系の研究者が母親になって感じた日々の疑問について、私なりに調べ、考えた結果を共有していけたらと思っています。

PROFILE
【山口利恵】 6歳の子どもを持つ母親で、博士(情報理工学)。普段は、東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授として、情報系の研究を推進。また、情報オリンピック日本委員会や国際大学対抗プログラミングコンテストのメンバーとして、中高・大学生の数理情報科学教育の振興にも邁進。趣味はクラシック音楽。

引用元:
子どもに“動画”は見せてもいい? 頭のよくなるおもちゃの基準とは(YAHOO!ニュース)